3日で「話すように書ける」衝撃の作文のコツ 子どもたちがつまずく意外なカベ
子どもは自由な発想をします。大人には思いつかないような、わんわん言葉、にゃんにゃん言葉を答えることもあります。大人にとっては多少違和感がある表現だとしても、本人の感受性を尊重してあげてください。
私の受け持つ作文授業では、この「わんわん言葉」と「にゃんにゃん言葉」を足がかりにして、使えることばを増やす語彙力トレーニングをゲーム感覚で行います。このトレーニングをすると、辞書を読み込む子や、図書館で本を借りて新しい言葉を探そうとする子がぐんと増えます。
型を知れば、作文が怖くなくなる!
語彙が増えてきたら、文の語順である、「6つの型」を教えます。
最初のうちはこの型を使って書く練習をすることで、「この順番で書けばいいんだ」という安心感が生まれ、自然とスラスラ書けるようになっていきます。
書けない理由③の「どうやって書くのかわからない」が解決され、自然とスラスラ書けるようになっていきます。慣れてきたら型をやぶり、どんどん自分らしい表現をしていきましょう。
その後、文と文をつなげる「つなぎ言葉」(接続詞)、言葉と言葉をつなげる「くっつき言葉」(助詞)を学んでいきます。こうしていくことで、書けない理由④「文をうまくつなげられない」が解決でき、自然と文法的にも正しい文章を作れるようになっていきます。
最終的には、子どもが作文を書きやすくするための特別原稿用紙も使いながら、書けない理由⑤の「原稿用紙を埋めることが難しい」も解決していきます。
近年では、大学入試も大きく変わり、ますます記述式の問題や小論文などが増える傾向にあります。また、よく「活字離れ」などといわれますが、実際のところ、メールやSNSといった文字ツールの増加もあり、文章でのコミュニケーションは減るどころか増える一方です。
作文力に自信を持つことは、進学してからも、社会人になってからも、必ず役に立ちますし、一生の財産になります。何より、自分の想いを文章で伝えられるのは、とても楽しいことです。ぜひ、保護者のみなさんも、お子さんと一緒に楽しみながら作文に取り組んでいただきたいと思います。
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