日本人が新婚旅行に「危険地域」を選ぶ非常識 こんなにも国際ニュースに無関心でいいのか

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ところが日本のテレビや新聞では、こういった内容がニュースとして大きく取り上げられてしまうのです。

・老人の車が暴走
・あおり運転事件続発
・崎陽軒シウマイが売り切れ
・ヒグマに襲われた
・オリンピック会場に下水垂れ流し

では、ほかの先進国ではどうでしょうか。アメリカやイギリスの有名新聞の見出しの内容を見てみましょう。

・オピオイド危機でジョンソン&ジョンソンに判決
・アマゾンの火災でブラジルが貿易交渉でEUを脅す
・レバノン大統領がイスラエルのドローン攻撃は宣戦布告と述べる
・クルド人戦闘員、トルコ国境から撤退
・香港デモは天安門を思い起こさせる
・英中銀総裁Facebookの仮想通貨を議論

アメリカとイギリスのトップニュースには国内外の政治経済のトピックが多く、日本の感覚からすると大変お堅い内容だと思ったことでしょう。しかしアメリカやイギリスではこういった内容のニュースを読むことが当たり前なのです。

このように、日本では大手一流新聞であっても報道される情報は国内のものに偏っており、しかも国際情勢や経済問題の取り上げ方はアメリカやイギリスのメディアと比べて大変浅いものです。

「偏った情報」ばかりなのは誰のせい?

情報が偏ってしまうのは、メディアのせいだけでしょうか。メディアも商売なので、新聞や週刊誌の実売部数や各テレビ局の視聴率によって捉えた世間の反応をもとに、求められる情報を予測して報道しています。

つまりそれが、日本の視聴者や読者が国内のゴシップ情報を求めているという裏付けともいえるのではないでしょうか。情報の受け手である日本人の多くは国内にだけ向いていて、国際情勢や経済にはほとんど興味がないという実態があると考えられるのです。

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