期待の新人が「期待はずれ」に終わりがちな理由 「人気」と「評判」をはき違えていませんか?
「評判」というのは、信用を積み上げ、一人ひとりからの信頼を勝ちとるということです。仕事で「評判」を上げるのに「満塁ホームラン」とか「華々しいシュート」は必要ありません。
スポーツでいえば地味な「バント」や「パス」のような「小さな信用」を積み重ねていく。そのほうがずっと確実に「確かな信頼」を勝ち取ることができるでしょう。
評判を高めるには時間がかかる
まずは「あいつは一緒に仕事をしても大丈夫だ」という信用を高めていく。そうすれば次には、「今回はあいつに任せてみるか」と判断する上司や先輩が現れます。
これが「評判」を高める、ということです。当然、評判を高めるには、時間がかかります。少なくとも半年、普通は1〜2年はかかるでしょう。逆に言えば、1週間とか1カ月で「あの新人はすごい!」と言われている人がいても、まったく焦る必要はありません。
それは「評判」ではなく、コミュニケーションレベルの人気や、ビギナーズラックでうまくいっているだけであることが多いからです。実際に、初期に能力が高いと評価された者が、その後伸び悩むという例は統計的にかなりの数に上る、という報告もあります。
最低で半年、現実的には2年目、3年目ぐらいから、積み上げてきた「評判」の差というのは、必ず利いてくるはずです。
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