「自己肯定感の弱さ」は口癖から変えられる 「今、ここ」に気がつくことの重要性

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思考が感情をつくり、口癖を生みます。問題はどの時点で気づけるかです。思考の段階で「自信がないと思っている」「自分でやるしかないと思っている」と気づければベストですが、それは比較的難しいことです。「ああ、自分はイライラ(憂鬱)にとらわれているな」と気づければそこでもまだチャンスはあります。

では口癖にまでなって出てしまったらどうでしょう? もう遅いのでしょうか? 実は口癖となったときがマインドフルネスの最大のチャンスなのです。すなわち、口癖として思考が出てしまうときこそ自分がネガティブ思考・感情にとらわれていることに気づくチャンスなのです。

「今の自分」を実況中継してみる

思考や感情の段階で気づけなくても、口癖となった瞬間にはさすがに「ああ、またネガティブなこと考えてイライラしている」と気づくことができます。問題はそのときに「やっぱり自分はダメだ」と落ち込むのか、一瞬の気づきをものにして「いや、待てよ」と考えることができるかどうかです。

一瞬の気づきをマインドフルネスのチャンスにつなげていくにはどうしたらいいでしょう? それには自分がマインドフルネスの入り口に立っていることを知り、思考と感情の客観視を継続することです。

客観視の強化と維持に有効なのが、実況中継です。「自分はイライラしている」「自分でやらなくちゃと思っている」「嫌な気分に浸っていた」「憂鬱にとらわれていた」と実況中継できれば客観視を維持、強化することができます。その結果、マインドフルネスを強化できるのです。

『怒りにとらわれないマインドフルネス』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

マインドフルネスの結果、ネガティブ思考は客観視されて手放され、ネガティブ感情は緩和されますから、思考はネガティブからニュートラルに勝手に修正されていきます。さらにマインドフルネスの状態であり続ければポジティブな言葉を使って潜在意識に働きかけ、自己肯定感を強化することも可能です。

「自分ならできる」「自分には無限の可能性がある」「この仕事はチャンスだ」など、こんなポジティブな言葉を自らに言い聞かせてストレスやプレッシャーをチャンスに変えることができるのはマインドフルネスになっている瞬間だけなのです。

藤井 英雄 精神科医

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ふじい ひでお / Hideo Fujii

瞑想家、日本キネシオロジー総合学院顧問。瞑想歴40年。マインドフルネス瞑想歴25年。潜在意識の法則やマインドフルネス瞑想、認知行動療法、
さらには東洋医学、キネシオロジーなどを活用した画期的なメンタルヘルスプログラム「心のトリセツ流幸せの作り方」を開発。

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