「自己肯定感の弱さ」は口癖から変えられる

「今、ここ」に気がつくことの重要性

思考を客観視するのですから、口癖のもととなるネガティブ思考が口癖となって出てしまう前に気づいて手放すことができます。手放すというよりも、ネガティブ思考を客観視した途端に勝手に手放されてしまうというほうが正しいでしょう。

「自分にはその仕事をやり遂げる自信はない」と考えていることに気づき、客観視すれば「待てよ! 本当にできないのかな」と考えるゆとりが出てきます。「断れないから自分でやるしかないよな」と考え、絶望的な気分に浸っていることに気づいて客観視できれば「待てよ! そう思い込んでいたけど……!!!」と新しい視点を得ることも可能なのです。

「今、ここ」に気がつけるかどうか

マインドフルネスとは「今、ここ」の現実に気づき、客観視することです。逆に「今、ここ」の現実を客観視することで容易にマインドフルネスの状態に入ることができます。それが瞑想です。

瞑想といえば姿勢をただし、手には印を結び、眼は半眼にして心頭滅却して雑念を払うというイメージがありますが、実際は「今、ここ」の現実に気づいていればそれで立派に瞑想たりえます。

例えばイライラの結果で肩に力が入っていることに気づくことができれば、「肩に力が入っている」と実況して現実を確かめてからそっと肩の力を抜けばそれだけで十分リラックスできるし、それで立派な瞑想です。

憂鬱な気持ちに浸っているとき、背中が丸まり猫背となっていることに気づくことができれば、「猫背になっている」と実況して現実を客観視し、すっと背筋を伸ばしてみればよいのです。それだけで前向きな心を取り戻すことができます。これも立派な瞑想なのです。

問題は「今、ここ」の現実、すなわち自分がイライラや憂鬱にとらわれていることに気づけるかどうかです。気づけなければ肩の力を抜くこともできないし、背筋を伸ばすこともできません。気づきが先で、すべてはマインドフルネスあってのことなのです。

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