「日本のエンジニア」が安く買い叩かれる大問題 「週休3日・年収1000万」採用ツイートが話題
想像を超える程の大反響。応募者の“質”はどうだった?
久保さんは、日米で4社の起業と2度の事業売却を経験した連続起業家だ。現在は自ら代表を務める600で、飲み物や軽食、文房具、雑貨などをキャッシュレスで気軽に買えるオフィス向け無人コンビニ『600』を提供している。
「今年の1月と3月に総額4億円の資金調達ができたこともあって、約1年ぶりに全職種の採用を復活することにしました。
以前の採用ではWantedlyやMediumといったウェブサービス経由で、多くの方にご応募いただいた経験があったので、まずは自分のTwitterアカウントで告知をすることにしたんです」
そこで7月9日から投稿を始めると、エンジニア向けにつぶやいた11日の投稿には、500を上回るリツイートと、1200を超える「いいね」がついた(右記参照)。しかしその後、久保さんは、この反響はあくまでも序章にすぎなかったことを知る。
「その後に投稿した『週休3日制』をテーマにしたツイートには、なんと8万を超えるリツイートと20万を超える『いいね』がついたのです。採用告知なので、話題になるような投稿でないと意味がないとは思っていましたが、まさかここまでの反響があるとは思っていなかった。正直言って戸惑いましたね(笑)」
結果、久保さんのアカウントには700通を超えるDMが殺到。およそ8割弱が営業やビジネスデベロップメントへの応募で、残りの2割がエンジニア、CFO候補への応募が10人弱だったと言う。
「Twitterのポテンシャルを見くびるつもりではなかったのですが、反響の大きさには改めて驚かされました。ただ、同時に『勤労意欲の乏しい人や、お金目当ての人ばかりだったらどうしよう……』と、当初は不安も感じていたんです(笑)」
しかし、その不安はよいほうに裏切られることになる。