文部科学省が全国の小・中・高校生を対象に昨年11~12月に実施した調査によると、自分専用の携帯電話を持っている子どもの割合は、小学6年生で25%(うち女子31%)、中学2年生で46%(同53%)、高校2年生になると96%(同98%)にも及ぶ。
携帯電話の利用状況を見ると、1日に10分以上通話するのは小・中・高校生ともに2割弱だが、1日50本以上のメールを送受信している中2が19.5%、3時間以上インターネットを閲覧する高2が11.5%に上り、深夜の利用も多い。利用場面も多様化し、高2の場合、自分の部屋にいるときや放課後・帰宅途中のほか、4割超が起床から登校途中で、また2割前後が授業中や食事中、入浴中に「よく・ときどき使う」と答えている。
個人差はあるが、携帯電話が生活の中で大きなウエートを占めると、睡眠時間など生活全般に影響が及ぶ。また、チェーンメールや迷惑メールを送られた、ネットの掲示板やメールで悪口を書かれた、他人につきまとわれた、個人情報が流出したなど、何らかのトラブルを経験した中2・高2生が7割を占めている。
他方、携帯電話を買い与えた保護者の側は、利用料金負担こそ心配するものの、利用実態の把握、携帯電話の危険性の説明や利用ルールの設定といった点ではいささか心もとない現状にある。子どもたちの利用の広がりに追いついていない格好だ。
(統計月報編集部)
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