『Radical Candor(徹底した率直さ)』の著者キム・スコットは、スティーブ・ジョブズがいかにチームで集まることを重視し、互いにフィードバックを交わす習慣を定着させたかについて書いています。
ジョブズはこれを「ラウドリスニング」と呼んでいました。つまり「いろいろ聞く」ということです。私はチームにこの「ラウドリスニング」を取り入れることを奨励しています。反対意見も含め率直な意見を交わすことは、よりオープンで誠実な関係を築くための土台になります。
「つねにオン」の状態では疲れ果ててしまう
2.きちんと謝ることができているか?
チームのエンゲージメントを高めるのに最も重要なことは、謝り方を知ることです。子供には「ちゃんと謝りなさい」と繰り返し言うのに、多くの大人はきちんと謝ることができていません。私も、これまで悪い謝り方(あるいは謝ることさえしない)をされる側になったことがあります。
以前、ある上司に、人前での私への態度について謝ってほしいと思っていることを伝えたときのことです。彼は次のように答えました。「私はあなたより年上で、経験も豊富なのだから、謝る義務はどこにもない」と。謝罪は、誰かが正しいか間違っているかを決めるものでなくてよいのです。
あのとき上司から「私の意図はあなたを気まずくさせたり、侮辱したりすることではないことをわかってほしい。もう少し違う言い方もあったかもしれない」といった言葉があれば、私も気分を悪くすることもなかったのです。相手への気遣いと謙虚さがあれば信頼を再構築することは可能です。
チームをまとめるのに「つねにオン」の状態になっていると、疲れ果ててしまうかもしれません。ここまでに述べてきたような、部下、あるいは自分への問いかけで、まずはマネジャーとしてのあなたの業績を評価し、改善する方法を模索してみてください。
マネジャーのあなたが能力を最大限発揮すれば、チームに大きな改善が見られるようになるでしょう。チームのメンバーとよい関係を築いているハイパフォーマーのマネジャーは、平均的なマネジャーよりも48%高い利益を会社にもたらすという研究結果もあります。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら