シノブフーズの「おにぎり」はここまで徹底する

さまざまな設備を導入し、人手不足に対応

2019年6月に竣工したシノブフーズの新関西工場。炊飯工程でコメが流れていく様子(記者撮影)

人がほとんどいない広い部屋と、天井まで届くような大型の機械。バットに詰められたコメがベルトコンベヤーで運ばれていく――。

9月中旬、工場の働き手不足への対応を把握するために、コンビニ弁当やおにぎりなどの中食を製造するシノブフーズの「新関西工場」に足を運んでみた。大阪市の西側に位置する西淀川区御幣島(みてじま)に建つ。

60億円を投じた新関西工場

1971年設立のシノブフーズは関西が地盤で、大手コンビニチェーンのファミリーマートを主要顧客とする。現在、ファミマ向けの売上高は全体の55%超を占める。ほかにも、イオングループのスーパー向けに中食を製造する。

同社が約60億円を投じて2019年6月に竣工したのが、冒頭の新関西工場だ。老朽化していたうえに狭かった旧関西工場を移転、拡張した。7月から稼働した新工場では、コメを炊く炊飯工程と、完成したおにぎりを箱に積む「箱取り」と呼ばれる工程で最新設備を導入した。「最新機器を入れており、設備の能力は西日本で1番だ」と、新関西工場の田向智和工場長は胸を張る。

炊飯工程のエリアに足を踏み入れると、箱の中にコメが自動で投入され、長いベルトコンベヤーに乗って流れていく光景が目に入った。その後、洗米→水分吸収→炊飯までの作業がベルトコンベヤーの上で完結する。

かつては、工程ごとにシステムを設定する必要があったが、新工場では炊き上がりまで2時間15分かかる工程を一気通貫で行えるようになったという。同時に、炊飯容器はかつての大きなタンクから7キログラムの小型サイズに変更。容器の小型化により品質が均一になり、廃棄ロスも減少した。

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