実際に使ってわかった「iPhone 11」の超絶進化 超広角カメラとナイトモードは驚異的だ

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iPhone 11とiPhone 11 Proシリーズを比較すると、

・Proモデルに搭載された「望遠カメラ」
・新しく画質に磨きがかかった有機ELディスプレー「Super Retina XDR」
・新色ミッドナイトグリーンやゴールドが選択できる、ステンレススチールのフレーム
・よりコンパクトな5.8インチモデル

の4点しか違いがない。

Apple Storeでの価格で、iPhone 11は7万4800円~、iPhone 11 Proは10万6800円~、iPhone 11 Pro Maxは11万9800円~となっており、前述の4点に3〜4万円を出すかどうかがポイントとなる。

今回のレビューでは、iPhone 11の使用感を軸に、iPhone 11 Pro Maxを交えて補足する、と言う流れで進めていきたい。

カバーなしで楽しめる安心感

柔らかな印象のカラーリングと、感触も美しいガラスの組み合わせは、ぜひカバーなしで楽しみたい。今回のiPhone 11はガラスの強化によって、裸の付き合いができそうだ。

iPhoneに限らず、スマートフォンの競争領域は現在3つある。1つはデザイン、2つ目はカメラ、そして3つ目はバッテリーだ。毎日手にするツールとして、また街をサバイバルする相棒として、デザインはまず始めに重要なポイントと言える。

iPhoneのフォームファクターは2018年モデルと同じだ。6.1インチの縁なし「Liquid Retina HD」と、5.8インチ・6.5インチの2種類を揃える「Super Retina XDR」。

iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Maxには、iPhone 11と共通の超広角・広角のカメラに加え、Proには望遠カメラが備わる。これに加えて有機ELディスプレーが、大きな違いとなる(筆者撮影)

後者は有機ELディスプレーだが、最大輝度1200ニトにまで高め、これまで100万:1だったコントラスト比が200万:1となった。しかしナチュラルな発色は引き継がれており、ゆえにiPhone 11が液晶であっても、必ずしも見劣りするわけではないのは、昨年と同様だった。

デザインは金属のフレームを表裏ともにガラスで挟む構造が引き継がれているが、今回はこのガラスが主役だ。とくに背面のガラスはカメラ部分の出っ張りも含めて、1枚のガラスから作られているというのだ。

アップルはトランプ政権の製造業アメリカ回帰の政策に合わせて、アメリカ先端製造業ファンドを立ち上げた。その投資先は簡単に言えば、「次世代iPhoneの競争力に直結する分野」だ。ゴリラガラスで知られるコーニングもアップルからの投資を受け入れ1社だが、「スマートフォンで最も硬いガラス」はアップル向けにのみ使われるという。

次ページ背面は光沢のあるクリアな仕上げ
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