「婚活」がうまくいかない人が陥っているワナ

相手への「毎日のLINE」がなぜ送れないのか

「大学時時代は部活に明け暮れていました。4年で引退して、その後に1年ほど付き合った彼女がいましたが、就職してからはお互い忙しくなって自然消滅的に関係も終わりました。それからは、彼女らしい彼女はいません。新卒で入った会社がとにかく忙しかったし、気がついたら30を超えていました」

真司は大学を卒業後、工業部品の製造加工のメーカーに就職をした。業界では中堅どころで給料はまあまあよかったが、週休2日制ではなく土曜日は飛び石での出勤だった。

「その代わりにウイークデーのどこかで1日休みを取っていいことになっていました。でも、週休2日にすると、残りの5日は残業が必須になる。今でこそ“働き方改革”という言葉も生まれていますが、僕が20代、30代前半の頃は、長時間労働やサービス残業は当たり前の時代でした」

ウイークデーはみっちり働き、休みの日は14時くらいまで寝だめする。一人暮らしだったので、起きてからはたまっていた洗濯をしたり家の中を片付けたりして、夕方になると近くのスーパーに出かけ、食料や日用品を調達する。

「土日が休みの週は、土曜日に休んで日曜はチョロッと出かけたりしましたが、日曜しか休みでない週は、家から300メートル先のスーパーにしか行かない。あとは、家で体を休めることを考えていました。これじゃあ、出会いも何もあったもんじゃない」

もちろん誘われれば、週末の夜に合コンのような飲み会にも参加したことはあったが……。

「僕の恋愛経験は、大学時代の1回だけ。合コンに行って、“いいな”と思う子がいても、どう電話番号を聞き出していいのかわからないし、たとえ聞き出したとしても、デートの仕方がわからない。だからこそ果敢に恋愛に挑めばいいんでしょうけど、何しろ仕事が忙しいので休みの日は家でゴロゴロしたいという気持ちが勝ってしまう。社会人になってからは、恋愛未経験のまま年だけ重ねていきました」

「婚活」という言葉を周りが使うようになった

会社と仕事場を往復するだけの生活だったが、30歳を過ぎた頃から、“婚活”という言葉をよく耳にするようになった。

「メディアでも取り上げられるようになって、婚活がちょっとしたブームみたいになっていました。ただ自分は恋愛弱者だと思っていたので、そこに参戦しようという気持ちにはなれませんでしたが」

そうして忙しく働く日々だったが、35歳のときに工場の現場管理から品質管理の責任者へと部署替えになった。

「仕事が随分と楽になったんです。その部署の人たちは、既婚者も多かった。時間ができると気持ちにも余裕が生まれる。これを機会に、“婚活を始めてみたらどうだろう”という気持ちにもなりました」

また大学時代の友達から、突然結婚式の招待状が届いたことも刺激となった。

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