3年間のうちに2度婚約破棄をされて
「どうしたら結婚できますか?」
何年も婚活をしている人たちに、よく聞かれる。そのとき、私はこう答えている。
「結婚できるのは、諦めずに出会い続けた人ですよ」
お見合いで異性に出会う。断ったり、断られたりがつねだ。1時間程度のお見合い、1度か2度の食事で、重ねた時間は短いのだけれど、こちらが好感を持っていた相手から断られるのは、傷つくものだ。また、お見合いをしても“付き合いたい”と思う相手に出会えなければ、気持ちが疲弊していく。
そうしたことが婚活疲れにつながり、結婚したい気持ちはあるものの、婚活をやめていく人が多い。しかし、最終的に結婚できるのは、終わったことには執着をせずに淡々と出会い続けた人なのだ。
今から2年前、当時39歳だった藤岡祐一(仮名)が、入会面談にやってきた。
「結婚相談所に入って、3年間婚活をしてきました。その間に、2度ほど婚約をしたのですが、結婚の話を進めていくとダメになる。つい数カ月前も、2度目の婚約が破棄されたんです」
だからといって、自分が結婚できない人間だとは思いたくない。場所を変えて気持ちも新たに婚活を始めたいという。
身長は177センチ、地方の国立大から大学院へと進み、卒業後は現在の会社に就職をした。年収は600万。条件は悪くない。
それなのに、なぜ決まった結婚が立て続けにダメになっていったのか。
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