「婚活」がうまくいかない人が陥っているワナ 相手への「毎日のLINE」がなぜ送れないのか

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「そうは言っても、毎日、何を書けばいいんですか?」

「朝起きたら、『おはようございます。今日はいいお天気ですね。お互い、仕事を頑張りましょう』、夜は、『1日お疲れ様でした。ゆっくり休んでくださいね』、そんな他愛のない内容で、いいんですよ。そして、会う前日は「明日、どこどこに何時でしたよね。楽しみにしています」とか。これが日記のように1日の報告をこと細かくするのは、もらったほうもかえってうるさいと思う。2、3行でいいんです。お互いの距離をあけない、気持ちのテンションを下げないためのツールだと思えばいい」

さらにLINEの返信が遅い人、1カ月のうちに1、2度程度しか会えない人は、ダラダラと交際を続けていないで、さっさと交際終了にしてしまうことも大事だ。

「好きで手放したくないというのなら話は別ですよ。でも、“いったいいつ会えるんだろう”“交際を続けていく気持ちはあるのかな”、そんなふうに相手に対して思っているのなら、交際終了にして気持ちに区切りをつけたほうがいい。会えない相手とダラダラつながっていたら、気にかけているぶん気持ちが重たくなる。それが婚活疲れにつながるんです」

最短距離で成婚するためのアドバイス

頷きながら聞いていた真司に、もう1つアドバイスを加えた。

「3カ月をワンクールにして、自分の婚活を見直してみるといいですよ。ビジネスを成功させるには、PDCAを回せというでしょう? 婚活も同じなんです。まずは、どの辺りをターゲットにして婚活していくか計画(Plan)を立てる。そして、実践(Do)してみる。実践してうまくいかなかったら見直し(Check)てみる。改善点が見つかったら、それを踏まえてさらに行動(Action)を起こす。期間を決めて婚活のPDCAを回していくことが、婚活疲れを起こさずに、最短距離で成婚できるポイントなんですよ」

私の話を聞いていた真司が言った。

「これまでの僕は、かなり無駄な時間を費やしていたんですね」

結婚をするかしないか。その選択が自由に選べるようになった今の時代だからこそ、本気で結婚をしたいなら、自分に合ったやり方を考える。時間は有限なので、ダラダラと無駄に過ごすのではなく的確に行動をして、短期集中で結婚を決めていく。

真司の結婚を、今後は仲人として見届けていきたい。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラYouTubeも開設。

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