”政治”を志す若者に就職活動のアドバイスをするとしたら 《若手記者・スタンフォード留学記27》

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・自由度 →部署の移動も可能な会社もありますが、最初の配属先でずっと生きていくのが通例。配属先の担当が肌に合わず、半年で転職した友人もいます。

 

3.マスコミ

マスコミは、これから大転換期を迎えるので、その意味では面白いかも(笑)。新聞と民放では大リストラがこれから始まる可能性が大きい。

新聞の場合、もし、政治記者に特定してなれればいいけれど、大半は、警察回りから始まる。その意味で、やりたくないことをやらせられるリスクが高い。一方、民放は人数が少ないので、一人で薄く広くカバーする必要あり。テレビは映像が主役なので、記者の仕事は深い取材よりも、面白い映像を探すことが主になる。

その点、取材陣や予算の豪華さという点では、NHKが圧倒的。企画がよければ、真面目なテーマを深く、長期間かけて取材することができる。NHKは入社当初は地方から出発して、競争に勝ち抜いた人間が、東京に帰って来るという構造なので、地方と東京を両方経験したければ、悪くない選択肢。

ただ、文筆業や映像に興味があるなら、NHKで記者・ディレクターになるのもいいと思うけれど、政治が最大の関心であれば、直接、官僚を目指したほうが話しは早い。そもそも、NHKに入っても、政治をカバーできるかどうかは、運による(NHKは経済分野があまり強くないので、経済に強いと、重宝されるはず)。一方、出版社は新聞社やテレビ局に比べて、規模が小さくて、専門が絞られているから、大体どんな分野を手がけるか明確なのがメリット。

<マスコミ就職のメリット>

・幅広さ →記者という肩書きを利用して、いろんな分野の勉強をしたり、人間と会ったり、社会の構造を幅広く見聞することができる。

・人脈 →政治記者になれば、政治家の一部始終を間近で観察できる(ただ、昔のように、政治の番記者をして、政治家に気に入られて、その助けで出馬するという例は減っている)。他の分野でも、会社の社長や、特定分野の専門家など、普通の人が会えない人に多く会える。

・娯楽性 →会社や分野にもよりますが、基本的にマスコミの仕事は、エンターテイメント性が高い(だからこそ、堅気の仕事ではないといわれる)。飽きっぽくて、毎日違うことをやりたいタイプの人には最適な仕事。

<マスコミ就職のデメリット>

・内向き→ 競争が内向きなため、国際性がかけらもない。しかも、新聞なら意味の乏しいスクープ競争に終われ、民放では、硬派な取材はなかなかできない。

・軍隊→ 新聞社は基本的に軍隊組織。上司の言うことは、絶対という組織。その点、テレビ局や出版社はゆるいカルチャーの会社が多い。

・長時間労働 →新聞記者は、夜討ち朝駆けと言って、毎日、ストーカーみたいに取材するため、相手の家を訪問することが恒例。テレビ・出版は昼夜が逆転している人も多い。

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