”政治”を志す若者に就職活動のアドバイスをするとしたら 《若手記者・スタンフォード留学記27》

 


ただ、新卒なら、日本企業に行って、じっくり育ててもらったほうが得でしょう。

 

基本的に、新卒採用は企業にとって投資なので、入社5年くらいまでは、給料をもらいながら、研修させてもらえるイメージです。競争の激しい外資系やコンサルティングは、社会人として力を付けてからのほうがいいと思う(逆に、外資から日本企業へはなかなかいけないから)。今後当分は、「まず外資で3年働いて転職」といったキャリアは人気が落ち、「20代はまず腰を落ち着けて日本企業で自己研鑽」というのが賢い選択になるでしょう。

というか、政治家になるなら、社会人としてまず、「日本企業のカルチャーとはこういうものか」というのを肌で知るのは絶対生きると思う。英語がしゃべれて、論理的思考に優れていても、それだけでは、票はとれない。政治家には、「頼れるリーダー」としての一面と「皆を楽しませるエンターテイナー」としての一面が必要なので。

8.まとめ

ということで、えらく、長い文章になってしまいましたが、ポイントは、「将来を見据えて、20代は政治とは直接関係のない仕事をするのか」それとも「あくまで、今すぐに政治と関係のある仕事を選ぶのか」でしょう。

個人の性格にもよりますが、基本的には、今、自分が一番やりたいことをやるのがいいと思います。自分が好きではない分野では、絶対に一流になることはできませんから。


佐々木 紀彦(ささき・のりひこ)
1979年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、東洋経済新報社で自動車、IT業界などを担当。2007年9月より休職し、現在、スタンフォード大学大学院修士課程で国際政治経済の勉強に日夜奮闘中。

 

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