BMW3シリーズの安全を支える「カメラ」の正体

メガサプライヤーのZFが取り組む安全技術

現在はカメラ、レーダーの性能は一長一短だが、技術がより進化したら、「カメラでも見えない物が見える」、「レーダーでも認識可能」という時代は来るのだろうか。

「各々のレベルは上がっていくと思いますが、センサーの基本原理が変わらない以上は飛躍的な進化は難しいかもしれません。ただ、『得られる情報量』という観点ではカメラが大きいといえるでしょう。加えてセンシングした情報をどう活用するかも重要となりますが、昨今話題の5Gに代表されるインフラがもたらす変化はあるかもしれませんね」(飯田氏)

「聴く」という部分に着目したセンサー

レーダー/カメラ/赤外線レーザーに続く新たなセンサーは生まれてくるのだろうか。

「例えば、今年のCESで発表したサウンドAIは『聴く』という部分に着目したセンサーです。例えば、救急車/消防車のサイレン音など、見えなくても音で判断できることはありますよね?」(同)

ただ、高機能になるにつれてコスト的な問題も課題となる。その辺りに関してZFはどのように考えているのだろうか。

「大事なことは、運転支援システム全体の性能・コストではないでしょうか。高性能なTriCamを用いることでほかのセンサーの性能・コストの最適化ができれば、結果としてシステム全体の“価値”を高めることが可能と思っています」(同)

次ページAEBSが高性能のモデルは関連機能も優れている?
自動車最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 子どもを本当に幸せにする「親の力」
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 角田陽一郎のMovingStudies
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
人気の動画
東芝、会社「3分割」に残る懸念
東芝、会社「3分割」に残る懸念
ウエルシアがイオンと挑む「ドラッグストア飽和」打破の勝算
ウエルシアがイオンと挑む「ドラッグストア飽和」打破の勝算
百貨店の最終兵器「外商ビジネス」が抱える難題
百貨店の最終兵器「外商ビジネス」が抱える難題
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「非財務」で生きる会社、死ぬ<br>会社 企業価値の新常識

今や株価を決める最大の要因は「非財務情報」というのが世界の常識に。優れた開示を行えば企業価値の向上につながる一方で、開示が不十分だと株を売られるリスクも。企業価値の新常識をめぐる混乱とその対処法に迫りました。

東洋経済education×ICT