現在はカメラ、レーダーの性能は一長一短だが、技術がより進化したら、「カメラでも見えない物が見える」、「レーダーでも認識可能」という時代は来るのだろうか。
「各々のレベルは上がっていくと思いますが、センサーの基本原理が変わらない以上は飛躍的な進化は難しいかもしれません。ただ、『得られる情報量』という観点ではカメラが大きいといえるでしょう。加えてセンシングした情報をどう活用するかも重要となりますが、昨今話題の5Gに代表されるインフラがもたらす変化はあるかもしれませんね」(飯田氏)
「聴く」という部分に着目したセンサー
レーダー/カメラ/赤外線レーザーに続く新たなセンサーは生まれてくるのだろうか。
「例えば、今年のCESで発表したサウンドAIは『聴く』という部分に着目したセンサーです。例えば、救急車/消防車のサイレン音など、見えなくても音で判断できることはありますよね?」(同)
ただ、高機能になるにつれてコスト的な問題も課題となる。その辺りに関してZFはどのように考えているのだろうか。
「大事なことは、運転支援システム全体の性能・コストではないでしょうか。高性能なTriCamを用いることでほかのセンサーの性能・コストの最適化ができれば、結果としてシステム全体の“価値”を高めることが可能と思っています」(同)
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