「スープラ」「カローラ」に感じるトヨタ車の異変

欠かすことのできない販売会社との協力関係

1月にアメリカ・デトロイトで開かれたNAIAS(北米国際自動車ショー)でお披露目された「スープラ」(写真:トヨタグローバルニュースルーム)

1月にアメリカ・デトロイトで開かれたNAIAS(北米国際自動車ショー)で、トヨタ自動車がついに新しい「スープラ」をお披露目した。日本国内におけるスープラの車名では2代目だった先代の生産終了から、およそ17年ぶりの復活となる。

最近のトヨタ車に対する疑問

大きな話題となっているスープラだが、最近のトヨタ車には疑問を感じることが少なくない。今年春に日本で発売予定のスープラは、業務提携しているBMW・Z4と基本部分を共通化した。それはよいのだが、方向指示機のレバーは日本車とは逆の左側に装着され、ATの操作方法もBMWと同じだ。

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エンジンは直列6気筒3Lターボと直列4気筒2Lターボで、これもBMW製になる。プロトタイプを試乗したが、BMWの操舵感を機敏に味付けして、峠道で楽しめるような設定に変更したクルマだと感じた。

開発者に方向指示機レバーが左側に装着される理由を尋ねると「右側に変更するには多額の費用を要するため」と説明された。これはBMWが中心になって商品開発を行い、スープラが従属的な立場にあることを示している。かつてのスープラは、右ハンドルでは方向指示機レバーが右側、左ハンドルでは左側と造り分けていたからだ。

カローラのセダンとワゴンは、次期型では3ナンバー車に拡大される。カローラは初代モデルを1966年に発売して以来、国内仕様は50年以上にわたって5ナンバーサイズを守ってきた。それを3ナンバー車にするのだ。

今の国内市場では、軽自動車が新車として売られるクルマの36%を占める。販売ランキングの上位に入る小型/普通車も、トヨタはアクア、シエンタ、カローラ。日産ならノートという具合で5ナンバー車が中心だ。3ナンバー車で好調に売れるのは、トヨタのプリウス/アルファード(姉妹車のヴェルファイアは販売順位が下がる)/C-HR、ホンダのヴェゼル程度しかない。日本では軽自動車と5ナンバー車の人気が極めて根強い。

そして今までのカローラは、5ナンバーサイズによる運転のしやすさが大切なセールスポイントだった。相当に説得力の強い新たな魅力を加えない限り、カローラを3ナンバーサイズに拡大しても好調な売れ行きを保つのは難しい。

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