新川優愛の結婚で夢膨らむアラフォー男の現実 「最も美女と結婚できる適齢期」説は本当か

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実際、ある老舗芸能事務所のチーフマネジャーから聞いた話では、「一般人なら変なイメージがつきにくいから、我慢させるより結婚してもらったほうが仕事にもいい影響が出る」とのこと。また彼は、「美村里江さん(旧芸名・ミムラ)も、木村文乃さんも、新川さんと同じ20代で一般男性のアラフォー男性と結婚したし、女優の結婚年齢は早くなっている。あとはとくにモデルや元アイドルの結婚年齢が早い」とも言っていました。

相手男性は仕事で接する機会のある人が多いようですが、友人や行きつけの飲食店スタッフの紹介なども少なくありません。また、決して経営者のような高ステータスの男性ばかりではなく、むしろ女性芸能人の間では「経営者は忙しすぎるし、家庭を顧みない印象が強いので、離婚の不安が大きい」と避けたがる人もいます。

もともと新川さんのように芸能人は年の差の概念が少ない傾向がありますし、接触機会さえあれば可能性はゼロではないのです。

アラフォーの結婚は人生のリスクヘッジ

これを読んでいる独身男性の中には、「何でそこまで結婚にこだわるのかわからない」という人もいるでしょう。

「自由が減り、わずらわしいことが増えるだけ」「1人でいるほうが好き」「家事も困らない時代になった」などの理由は理解できますが、どれほど悠々自適に過ごしていようが、人生折り返しと言われるアラフォーの年齢にもなれば、備えあって憂いなし。

加齢による「身体機能の低下、病気への不安、仕事での失敗、不本意な人事、友人が減る、その他の精神・肉体両面でのショックを含めて、それらをやわらげ合うパートナーを得る」という結婚の本質をどう捉えるのか? すなわち、「残り半分の人生に対するリスクヘッジが結婚観に表れる」とも言えるのです。

もちろん未婚者と既婚者に優劣はありませんし、どちらも自分の満足できる人生を送ることができるでしょう。ただ、ビジネスシーンでは令和の新時代になっても、「未婚者より既婚者のほうが信頼されやすい」ようなムードがあるのはなぜなのでしょうか?

それは一概に「頭の固い人による古い考え方」とは言い切れません。「リスクヘッジに対する考え方や、実際にリスクに見舞われたとき、仕事に影響を及ぼす」と思われているからではないでしょうか。その意味で、アラフォー男性が自由気ままな独身を貫くのなら、自分の人生に対するリスクヘッジを周囲の人々に知らしめておくべきなのかもしれません。

木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者

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きむら たかし / Takashi Kimura

テレビ、ドラマ、タレントを専門テーマに、メディア出演やコラム執筆を重ねるほか、取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーとしても活動。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

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