堀江貴文「結婚という制度に縛られなくていい」 結婚は「田んぼを守るためのシステム」だ

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食糧供給のために安全な相続は、田んぼを分割せず、一子相伝の方法でなければならない。それが長男至上主義の因習の下地となり、養子縁組システムの確立を進めることになった。

長男は生まれた土地に縛られ、次男次女たちは豊かな家庭に丁稚奉公へ行き、別の家族の一員となる。そうやって、日本社会では長年、長子に土地を相続させ、途絶えないように田んぼを守り続けた。

長子を田んぼにひも付けることで、食糧供給は安定した。この安定が、みんなが飢え死にしない、日本社会の運営の基礎となる一夫一婦制を、強固にしていったのだ。

長子が結婚できずにあぶれてしまうと、土地の維持ができなくなり、子孫たち、ひいては社会が困ってしまう。それを防ぐための制度として、別れたり資産分割のしづらい、結婚制度が法整備化される運びとなった。

要は、結婚とは「田んぼを守るためのシステム」でしかない。田んぼ以外に食糧供給の生産分野をたくさん開発した現代人には、まったく無意味なものなのだ。

子どもが欲しいのは財産ではない

別に僕は、生涯添い遂げるパートナーの存在を否定しているわけではない。

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制度的に1対になる異性と契約して、その1対のなかでしか子どもを持つことが社会倫理的には許されず、正統な相続権がないというのは、もう古すぎでしょ?と言いたいのだ。

男も女も、結婚せずとも好きな人と恋愛しまくり、たくさん子どもをつくればいい。女は自由に男を渡り歩き、経済力のある男はたくさん女性を囲って、子どもたちに財産を好きなように分け与えればいいのだ。

子どもが欲しいのは、財産ではない。楽しく過ごしている親の姿であり、自分たちも同じように、楽しく好きなように生きていける未来なのだ。親から田んぼを受け継がされて、喜ぶ子どもがどれぐらいいるだろう? 江戸時代にもいたのかどうか、疑わしいものだ。

家族はいてもいい。家族がいちばん大事!というならそれでいいと思う。ただ、「捨ててはいけない」「捨てたら悪人だ」という思い込みは、間違っている。それは、江戸時代からの(歴史で考えれば、ごく最近のことだ)単なる洗脳であり、捨てても責められるいわれはないのだ。

堀江 貴文 実業家

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ほりえ たかふみ / Takafumi Horie

1972年福岡県八女市生まれ。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。現在は宇宙ロケット開発や、スマホアプリ「TERIYAKI」「755」「マンガ新聞」のプロデュースを手掛けるなど幅広く活動を展開。有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」は1万数千人の読者を持ち、2014年には会員制のコミュニケーションサロン「堀江貴文イノベーション大学校」をスタート。『ゼロ』(ダイヤモンド社)40万部超、『本音で生きる』(SBクリエイティブ)30万部超などのベストセラーがある。近著に『10年後の仕事図鑑』(落合陽一氏との共著、SBクリエイティブ)など。

Twitterアカウント:@takapon_jp
その他詳細はHORIEMON.COM

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