堀江貴文「結婚という制度に縛られなくていい」

結婚は「田んぼを守るためのシステム」だ

また彼女は「あなたの通帳を預かったほうがいいと思うの」と言った。それもバカげている。当時、僕が取り扱っているお金の額は、妻のような普通の若い女の子が扱えるような金額ではなかった。

通帳の預金額は、数十万円ぐらいだと思っていたのだろうか? 無理に決まっているでしょと言うと、「家族を信用できないの!?」とキレられた。

一事が万事そんな具合で、まともに話し合いができなかった。僕たちがもう少し大人で、相手をおもんぱかる余裕があれば、冷静に話し合えたのかもしれない。

だけど僕たちはまだ、20代半ばだった。若すぎるといえば若すぎた。仕事から家に帰るのが、本当に苦痛になった。ずっと体調がすぐれず、家への道を歩くたび、はぁ〜とため息をついていたのを覚えている。

仕事では、魅力的な人と出会う機会が多かった。夜の会席の場で、話の合う、頭のいい美女ともたくさん知り合った。たびたび、いい雰囲気になったのだが……連れて帰ったりできなかった。帰り際、女の子を寂しく見送るしかない。

妻帯者なので、当然といえば当然だ。けれど、結婚していたら、なんで自由に恋愛できないんだろう?と、疑問に思ってしまった。

浮気なんてするもんじゃない

妻は、僕の浮気は許さないけど、外で遊んでくるのは許してくれていた。「したくなったら、外でお金を払ってやってきて」というスタンスだった。バレなければ浮気してもいいということかもしれない。周りには奥さんに気づかれず(気づかれているのかもしれないが)、うまいこと愛人とたくさん遊んでいる経営者もいた。

でも僕は、そういうのは面倒くさい。好きな人に対して一途とも言えるが、浮気がバレないように、身の回りや言動をケアする手間をかけるのが、すごく嫌なのだ。それこそ無駄な時間を取られてしまう。

話は飛ぶが、現在、僕はホテル暮らしをしている。仲良くなった女の子を部屋に招くのだが、彼女たちは「石けんが減っている」「クッキーの数が少ない」など、目ざといところに気づく。鬱陶しいな……と思う。

恋人の示す“差分”に敏感というか、総じて恋愛では女の子のほうが神経質だ。言い訳してなだめたり、あれこれご機嫌をとるのは、とても重労働だ。浮気なんか、するもんじゃない。

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