「たばこのリスク」を甘く見る人が超危険な理由 「常に陸で溺れているような」症状出る場合も
日本人の2割弱が吸っているたばこ。喫煙が肺がんのリスクを上げることは知られていますが、そのほかにもデメリットが数多くあります。「たばこが健康に与える悪影響」を、内科医の名取宏氏が新刊『医師が教える 最善の健康法』より解説します。
今、この記事を読んでいるみなさんの多くは「長生きしたい」「健康でいたい」と思っていらっしゃるでしょう。それなのに、よもやたばこを吸ってはいませんよね? もしも喫煙しているとしたら、まっ先に禁煙することを強くおすすめします。最優先です。
喫煙に害があることは確実で、その害は大きいです。喫煙者は減りつつありますが、いまだに日本人の2割弱がたばこを吸っています。
「たばこはやめられないけれど、せめて他のことで埋め合わせたい」と考えている方には悲しいお知らせですが、どれだけ健康法を実行したとしても、たばこの害を打ち消すことはできません。それほどたばこの害は大きいのです。
たばこの大きすぎるデメリット
一例として肺がんについて考えてみます。たばこが肺がんにかかる確率を上げることはご存じですね。たばこを吸わなかった場合と比較して、能動喫煙は肺がんを約4~5倍も増やします。その分、肺がん検診を受ければ大丈夫でしょうか? 低線量CTによる肺がん検診は、肺がん死を減らしますが、その効果は2割ほどです。
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