今さら聞けないキャッシュレス「得する活用法」 初心者は何から始め、何に気をつけるべきか
日本に押し寄せるキャッシュレス化の波。カード評論家の岩田昭男さんも、その流れをひしひしと感じているという。
「東京の高田馬場エリアをよく利用しているのですが、この1年で、キャッシュレス決済ができる店と決済方法の種類がグッと増えました。
喫茶店の『ルノアール』や定食屋の『大戸屋』など、中堅のチェーン店は、以前はクレジットカードのみで、電子マネーの導入を渋っていました。電子マネー決済を受け入れた場合、決済先に支払う手数料負担が3〜4%と重いですから」
東京五輪や政府のポイント還元策でさらに加速か?
しかし昨年春ごろから、これらの店でも徐々に電子マネーが使えるようになったという。
「手数料は痛いけれど、東京五輪に向けてさらに増えるであろう外国人観光客を取り込んでいきたいということでしょう。高田馬場では、まだ小さな居酒屋や個人商店では現金しか受け付けていませんが、政府による消費税ポイント還元策などにより、今後は一気にキャッシュレス対応が進んでいくのでは。
というのも、昨年11月に、安倍首相が中小の小売店でキャッシュレス決済をすれば、5%のポイント還元を行うという意向を示しました。増税分を上回る大盤振る舞いをして、国民や中小小売店にキャッシュレスを試してもらい、まずはその便利さを知ってもらう。それを起爆剤にして、すみずみまでキャッシュレス化を進めたいというのが狙いです」(岩田さん)