今さら聞けないキャッシュレス「得する活用法」 初心者は何から始め、何に気をつけるべきか

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しかし、実はこうしたQRコード決済が、キャッシュレス化推進のカギを握るかもしれない、と岩田さんは話す。

「商店街の小さなお店は、クレジットカードさえNGで、現金のみ受け付けるところが多い。カード加盟店への手数料が数%とられるのが惜しいし、決済用の機器の導入費用もかかるからです。

ところがQRコード決済なら、ユーザースキャン方式を選べば、読み取り機器がいらず、印刷した店固有のQRコードさえあればOK。初期投資はもちろん、スマホがつながる場所なら特別な通信環境もいりません。おまけにPayPayはユーザースキャン型の手数料も3年間不要。だったらやってみよう、という小さなお店が増えるのでは?」

しかも今後、PayPayは中国でシェアを拡大し続けるスマホ決済サービスの『アリペイ』と提携。PayPay加盟店でアリペイによるQRコード決済も可能になる予定。

「中国からインバウンド客も見込めるわけですから、店にとってこれは大きい」

ほかのスマホ決済サービスとしては、『LINE Pay』や『d払い』といったものもある。

LINE Payは個人間の送金や割り勘がしやすくて便利。d払いはドコモの利用料金との合算払いが可能。自分に合ったものを試してみたい。

悪質トラブルにご注意を

キャッシュレス生活を始める前に注意をうながすのは、生活経済ジャーナリストのあんびるえつこさん。

新しいサービスに関しては、法律の抜け穴をわざとつくような悪質なトラブルに巻き込まれることも。『三菱UFJリサーチ&コンサルティング』の報告書によると、中国では、決済の際に、偽のQRコードをスキャンさせられてお金をだまし取られたり、QRコードに違法プログラムが仕込まれていたりするなどの悪質トラブルがあったそうです。

日本でも先月、PayPayの不正利用が相次ぎ問題となりました。日ごろから利用明細に目を光らせ、身に覚えのない利用履歴がないかチェックしましょう

キャッシュレス機能を盛り込むと、スマホの盗難や紛失したときが心配。

日常的に暗証番号や指紋認証のロックをかけて。いざというときは遠隔ロックできるような設定をしておくと安心です。そして落としたらすぐに利用停止の連絡ができるよう、運営元の連絡先や自分のアカウントをメモしておきましょう」(あんびるさん、以下同)

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