「スピルバーグやゲイツ」も通った成功への裏道 自分の小さな殻を打ち破る「サードドア」

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はたして、普通に生きる私たちは、スティーヴン・スピルバーグやビル・ゲイツ、それにレディー・ガガも通ったかもしれない秘密のドアを、見つけられるのだろうか? そして私たちも、成功者やセレブの仲間入りを果たせるのだろうか?

成功とは何か、ビル・ゲイツに聞きにいこう

この本は、世界に名だたる著名人たちの成功の秘密と、彼らがどうやって人生の最初の一歩を踏み出したかを探ろうとする、18歳の大学生の冒険の記録である。

著者のアレックスは、イランからアメリカに亡命してきた家庭で育ち、「医者になってほしい」という両親の切実な期待を一身に背負って育つ。学費を捻出するために必死で働く両親の姿を見ながら大学入学を果たすところから物語は始まる。

しかし彼は、本当のところ自分は何をしたいのか、何者になりたいのか?という問いにぶちあたる。「答えを探しに大学に来たっていうのに、湧いてくるのは疑問ばかり」だと、答えを見つけられず悶々と苦しむ。

そして、成功者たちにその秘密を直接聞けたなら、聖杯のようなアドバイスをもらえるのではないかと思いつき、両親の猛反対を押し切って有名人にインタビューする旅に出る。

名もない大学生のアレックスが「ビル・ゲイツに連絡を取ってインタビューしたらどうか」と思いついて実行する。まさに中二病的な荒唐無稽な物語である。

彼はそれを「ミッション」と位置づけ、時代を築いた有名人たちに会いに行き、その旅で得たことを本に書いて、同世代を生きる人たちとシェアしようとする。そこで彼は妄想する。もし夢の大学を作れるなら、どんな教授に教えてもらいたいかと。

友人たちと話し合って出した答えは、ビジネスはビル・ゲイツに、テクノロジーはマーク・ザッカーバーグに、金融はウォーレン・バフェットに、音楽はレディー・ガガに教えてもらおうという、ありえない夢物語プランだった。

「ミッション」を始める資金を得るために、アレックスは有名なクイズ番組に出演して勝ち抜くことを企てる。安易な考えだが、このテレビ番組への出演が、のちのち著名人たちと打ち解けるための大事な話のネタになっていく。

次ページアレックスが著名人たちに会うために取った行動とは…
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