40歳を過ぎてのMBA取得は武器にはなりえない

「マネジメント経験の不足」を補う物ではない

MBAに行くべきか、それとも、転職すべきか、転職するとすればどの業種がよいか、40歳という年齢も考えるとどうするのがいいでしょうか?(写真:KY/PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

現在40歳の1級建築士です。MBAに行くべきか、それとも、転職すべきか、転職するとすればどの業種がよいか、MBAを取られた安井様の経験からアドバイスいただければ幸いです。
法学部を卒業後、商社に入社。受発注業務1年・法人営業を2年半担当。その後、文系から理系へ転向。大学院を経てゼネコン設計部に入社。最初の6年は国内で、物流投資施設の設計に従事。その後、国際部に移り、アーキテクトとして海外駐在、設計に従事。インドでのオフィス設計も経験。現在10年経ったところです。
以前からMBAを目指しており、駐在から戻ってきた段階でMBAと考えておりましたが、英語のスコアが出ず、昨年は出願を見送りました。
MBAを目指す理由は、アメリカで最先端のテクノロジー、イノベーションを間近で感じたいと考えている、その理由は、革新は今でもアメリカから始まっていると思っているからです。現地で実際に、1年間のフルタイムEMBAを考えています。理由は以下です。
1、 各国のメンバーと寝食を共にし、文化・ビジネスを学ぶことが海外で学ぶ意義であると思っています。
2、 世界中にネットワークを構築できること。
3、 これはポストキャリアに関わるのですが、ユニコーン企業のスタートアップはMBA卒のネットワークで声がかかっており、MBA後すぐとはいかなくても、1社経営企画のポジションを挟んで、その後スタートアップの幹部として働きたいと考えているからです。
そのような中、ふとしたきっかけで、自分の市場価値を調べたく思い、転職サイトに登録しました。すると自分が考えていなかったほかのキャリアも可能性があることを知り、転職活動をしています。数社の内示もあります。
ちなみに、これから定年まで設計の仕事をするつもりはなく、理由は専門性が強すぎて、スペシャリストになってしまうからです。それはそれで、専門職なので定年後も仕事はありますが、ゼネラルな経営・マネジメント寄りの仕事をしたいと考えております。
転職活動をしている中で感じたのは、MBA取得後に今、転職として検討している企業に入社できるかどうかが不明です。それは、オリンピック需要後の建築・不動産業の冷え込みがないとは言い切れないからです。また、年齢的にも(現在、年齢限界説はないといわれつつも)40歳が転職のギリギリのチャンスかもしれないという点です。
会社員 桜庭(仮名)

MBA取得で得られる効果への過剰な期待は禁物

現在のご年齢を考えると、MBA取得およびその結果が自分自身のキャリア形成にもたらすであろうプラスの効果について大きな期待はするべきではありません。

この連載の記事一覧はこちら

現在桜庭さんは40歳とのことですから、キャリアチェンジの際に見られるのは、実務経験を踏まえて現時点で何ができるかであり、どんな具体的な付加価値を会社に提供できるかです。加えて、マネジメント経験と能力が問われることとなります。

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