住宅ローン「業者の言いなり」で損するカラクリ 面倒でも絶対に検討してみるべきポイント
「元金均等返済」はいわば“裏メニュー”なので、こちら側から頼まない限り提案されることはほぼありません。なぜなら、「元利均等返済」は、毎月返済額が同じ(均等)でわかりやすいため契約者への説明が簡単で、そのうえ、金融機関の懐に入る利息が多くなる返済方法だからです。
対して、「元金均等返済」は、毎月返済額が変わり説明が少し難しいうえに、利息総額は「元利均等返済」より少なく、金融機関のメリットも小さくなります。その仕組み上、借り入れ当初の支払利息が大きくなり、同じ条件であれば毎月返済額は「元利均等返済」よりも大きくなるため、審査が厳しくなります。
逆にいえば、その厳しい審査にパスして、借り入れ当初の毎月返済額を無理なく負担できるご家庭であれば、「元金均等返済」を利用すれば支払利息の総額は少なく、毎月返済額がどんどん減ることで家計にゆとりが出るので、メリットいっぱいの返済方法といえるでしょう。
例えば、将来的に教育費負担が重くなる、あるいは、共働きの一方が将来的に仕事を辞めるといった、将来よりも今の暮らしのほうがゆとりのあるご家庭にお勧めです。
以上のことを改めてまとめます。わが家でできそうなことがないか、1つでも多くチェックしてみましょう。
前向きに検討したい住宅ローンの節約技
□インターネットで住宅ローンの金利ランキングなどを調べてみる
□勤務先に提携ローンがないか調べてみる
□所定の条件(頭金を増やすなど)を満たすと優遇がある金融機関をチェック
□手元に残すお金にゆとりがあれば、もう少し充当してみる
□物件引き渡しまで時間があるなら、家計を見直して貯蓄に励む
□親や祖父母に、贈与を相談してみる
□1年でも短くしたほうが、毎月返済額は増えても、支払利息総額が数十万円単位で少なくできてお得に
□借り入れ当初の家計に比較的ゆとりがあるなら、前向きに検討してみよう
□購入後でも「繰上げ返済」すれば、住宅ローンで支払う総額を効率的に減らせる
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら