「引っ越し大名!」は究極のサラリーマン映画だ

星野源の主演映画は「国替え」の実話がベース

映画『引っ越し大名!』は、実在の大名の国替えの話を基に描いた作品。個性豊かな藩士たちがあらん限りの知恵と工夫で、国替えという”引っ越し”を乗り切ろうと奮闘する (東洋経済オンライン読者向け試写会への応募はこちら) ⓒ2019「引っ越し大名!」製作委員会

江戸時代は5代目将軍・綱吉の治世のこと。播磨姫路(現在の兵庫県)の藩主・松平直矩は、幕府から豊後日田(現在の大分県)への国替え(引っ越し)を言い渡される。

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移動距離はおよそ600キロメートル。しかも15万石から7万石への減封を言い渡されたため、いかに支出を抑えるかが大問題となる。それにも関わらず、これまでの引っ越しを取り仕切ってきた引っ越しのエキスパート、板倉重蔵がこの世を去ったことを知り、右往左往する重臣たち。

藩がピンチの中、引っ越し奉行に任命されたのは、書庫にこもり、本を読んでばかりいた引きこもり侍・片桐春之介だった。藩には金もなく、ノウハウもない。失敗すれば、即、切腹! というプレッシャーを跳ね返し、彼はどのようにしてこの無謀なプロジェクトに立ち向かったのか――。

江戸時代の「国替え」が映画のテーマ

そんな引っ越しを生涯に7回も命じられた結果、多額の借財を抱え、「引っ越し大名」と呼ばれた実在の大名・松平直矩のエピソードを基に、姫路藩の個性豊かな藩士たちがあらん限りの知恵と工夫で乗り切ろうと奮闘するさまを描き出した映画が、8月30日に全国公開予定の『引っ越し大名!』である。

一説によると、国替えにかかる費用は2万両(現在の15億円)。いざ国替えとなれば、すべての藩士とその家族全員で引っ越さなければならないため、参勤交代をはるかに上回る費用と労力がかかる。現代の感覚で言うと、幕府が命じることはまさに無理難題であるが、国替えによって領民との結びつきを断ち切り、外様大名の力を弱めるという目的もあったという。

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