「エヴァ」新作の冒頭10分をあえて上映した背景

大規模イベント「0706作戦」で一部シーン公開

会場のひとつ日比谷会場で上映された、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の冒頭シーン (筆者撮影)

1995年のテレビシリーズ放送開始から24年。庵野秀明監督が手がけた『新世紀エヴァンゲリオン』は、謎の多い神秘的な世界観、キャラクターの内面に深く踏み込んだ深遠な物語世界、迫力のある戦闘シーンなどにより、従来のアニメファンを超えて老若男女、幅広い層に訴求し、社会現象を巻き起こした。またその人気は日本だけにとどまらず、アジア、ヨーロッパ、アメリカなど世界中に波及した。

2020年に「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が公開

2007年には『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズとして再始動。これまで『序』(2007年)、『破』(2009年)、『Q』(2012年)と3本の作品が制作されている。『序』と『破』の間は2年、『破』と『Q』の間は3年というスパンで公開されてきた新シリーズだが、2012年に『Q』が公開されて以降は沈黙の期間が続いた。

その理由は、2016年の映画『シン・ゴジラ』公開時のメッセージの中で明らかになった。庵野監督が「『エヴァ:Q』の公開後、僕は壊れました。いわゆる鬱状態となりました。6年間、自分の魂を削って再びエヴァを作っていた事への、当然の報いでした」と告白したのだ。

『エヴァンゲリオン』は彼の世界観を色濃く反映した作品である。というよりも、庵野秀明そのものといってもいい。1本ごとに完全燃焼となるまで自分を追い詰め、精神的にも体力的にもギリギリのところでスクラップ&ビルドを繰り返し、身を削りながら作りあげてきた作品だ。

それだけに昨年の夏、シリーズ最新作にして、最終章となる『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の公開が2020年に決まったとアナウンスされたときは、ファンの間から歓喜の声が数多く飛び交った。

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