クールビズ姿がどこか残念な男の思わぬ盲点 薄着でノージャケットだからこそ目立つ

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ワイシャツ・ビズポロ、どちらの着こなしであっても陥る最大の見落としが「ベルト」です。普段は、ジャケットを羽織っているので目がいきませんが、ノージャケットだからこそベルトが目立ちます。

ところが、明らかに革が傷んだベルトを締めている人を見掛けます。なかには十年選手くらいに見えるベルトを締めている人もいるのではないでしょうか。ベルトの基本は「靴の色に合わせること」。また、ピンバックルという穴にピンを挿す一般的なビジネスベルトであれば、5個空いている穴の真ん中が基本です。

以上を踏まえて、革自体がヨレていないもの、その目安は明らかに目立つシワが入っている場合、もしくは、表面の色が一部剥げている場合は替え時です。

どこまで許される? 白Tシャツのクールビズ

クールビズの基本といえば、ワイシャツ姿。どんなに崩してもポロシャツにチノパンという認識が一般的なのではないでしょうか。ところが、昨今ツープライススーツ量販店を見まわしたとき、サマージャケットに白Tシャツといった格好をよく見掛けます。

もちろん、業界的に導入している会社はごく一部かもしれません。ですが、お店の扱いを見る限り、この数年で劇的に増えています。背景には技術繊維と呼ばれる機能性を付した化学繊維の発展があると私は見ています。

通気性・速乾性抜群のサマージャケットの見栄えが想像以上によく、クオリティーが高くスタイリッシュに見えます。着心地はスポーツウエアと変わらず、でも、見た目はジャケットそのもの。これに地厚な白Tを合わせる姿を見掛けます。もし、こういう恰好をされるならば、Vネックではなく丸首を選びましょう。ビジネスの場だからこそ、肌の露出を極力避けるためです。

もちろん、東京の丸の内や大手町でこんな格好をしている人は現時点ではごく少数でしょうが、今後数年でクールビズの多様化はさらに進む予感があります。「ワイシャツ」「ポロシャツ」「Tシャツ+サマージャケット」。夏でもネクタイにスーツという時代の面影は、もはやありません。

森井 良行 ビジネスマンのためのスタイリスト

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もりい よしゆき / Yoshiyuki Morii

その違和感を、言葉で可視化する。著書『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)など5冊。MENSA会員。

公式サイト「エレカジ」(https://www.elegant-casual.com/cases)では、80件を超えるコーディネート事例を公開。

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