「韓国で長期合宿」を選ぶeスポーツ選手の現状 1日10時間以上練習し、外出はほとんどしない
今年からFAV Gamingに参加したJACK選手は、もともと就職することが決まっており、その後、プロになる機会を得たといいます。就職先の所長にプロとしての活動をしたいと相談をしたところ、背中を押してくれたそうです。しかも、就職を取り消しするのではなく、しばらくの間、保留にするという待遇を用意してくれています。
今後、JACK選手が活躍し、プロとしての道を極めるのか、それともプロをしばらく経験したのち、就職先に戻るのかは未知数ですが、それでも就職を蹴ってまでプロの道を選んだ覚悟があるわけです。そして、それを陰ながら支える所長にも覚悟があったと思います。
プロとして活動するeスポーツ選手の中でも専業で活動している選手は多くありません。専業で活動していくにはそれ相応の覚悟が必要となってくるわけです。そういう意味では、クラロワリーグに参加している選手は、覚悟を決め、取り組んでいることがわかります。
韓国観光ほぼなし、部屋でひたすら練習の日々
今回、韓国での取材の機会を得たので、日本チームの話を聞いてきました。そのうちGameWithは韓国の滞在施設も見学しました。
韓国に滞在している日本チームは基本的に韓国語がしゃべれません。しかも、監督と選手のみの生活で、滞在を後押ししてくれる存在もいません。監督といっても、選手よりも多少年齢が高いくらいの20代の若者であり、海外在住経験がある人はまったくいません。そんな厳しい状況の中、手探りで韓国でのプロ生活を送っているわけです。
各チームに、1日のスケジュールを聞くと、ほとんどのチームが10時間以上を練習もしくはゲーム自体や相手チームの研究に充てており、ほとんど外出もしない生活を送っています。初めての海外在住で多少なりとも観光などをしているかと思いきや、GameWithとPONOSの2チームが1回明洞へ行ったくらいで、ほとんど観光もしていないとのことでした。
完全オフの日は2週に1度あるというチームもまったくないというチームもあります。また、多くのチームは滞在中の食事を自炊しています。選手が作るときもありますが、基本的には監督が食事を作っています。
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