インスタ「投稿よりストーリー」が意味すること 「いいね!」がなくなる日はくるのか

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
インスタグラムがフォロワー数の表示を目立たせなくするなどの取り組みに踏み出した理由は(写真:Krista Schlueter/The New York Times)

4月末に開かれたフェイスブックの開発者向けイベント「F8」で、インスタグラムのトップであるアダム・モセリは、インスタグラムの新たな展開についていくつか発表を行った。モセリによると、多くの機能が加えられるという。例えば、ストーリー投稿の新手法、新たなショッピングのやり方、カメラのアップデートなどだ。

一方で、取り除かれる機能も示唆された。例えば、フォロワー数の表示は「かなり目立たなくなるだろう」という。そして、モセリは聴衆に向かって言った。「さらに重要なアイデア」としてあるのが、「『いいね!』の数を非公開にすることだ」。つまり、友人が投稿した写真の下には、「いいね!」の数が表示されなくなるということだ。

ツイッターとYouTubeも

同じく4月に、ツイッターCEOのジャック・ドーシーは、彼自身の「重要なアイデア」についてTEDカンファレンスでのインタビューでこう話した。「もう一度ツイッターのサービスを立ち上げるとしたら、フォロワー数をあまり強調しないようにするだろう。『いいね!』の数もあまり目立たせない。そもそも、最初から『いいね!』をつくらないと思う」。

その数週間後、YouTubeはコミュニティーのブログで、チャンネル登録者数について、小さいが注目に値する発表を行った。表示する数を概数にするというのだ。

これらの会社のリーダーは、世間からの目が年々厳しくなっている中、よく似た解決方法をとろうとしているようだ。つまり、数値の見せ方を調整する、あるいはなくす、ということだ。これまで、フォロワー数や「いいね!」などの数は公開され、比較可能で、価値を持っていた。

それらの数値が重視されてきたサービスにとって、これは大きな転換点となる。また、この変更からは疑問も湧いてくる。もしそれが解決方法であるというのなら、そもそもの問題は何なのだろうか?

次ページインスタを「プレッシャーを感じない場」に
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事