──「社員の幸せ」と言われてもピンとこない社長が登場します。
一流企業のトップは、儲けることで出世した人なので、自分の価値観を覆されるようなことを聞くと思考停止状態になる。「言っていることはわかった、でも意味がわからない」みたいな(笑)。こうしたトップは少数派ではありません。
──「働き方改革」でそんなトップの会社も変わるのでは?
実は「働き方改革」には危うさを感じています。時短だけを追求すると、職場で会話もせずに定時まで働いて帰るということになりかねない。そんな職場、楽しいですか? 時短にはなったけれど、“やらされ感”もあって、幸せではない。結果、生産性は下がります。
周囲とのコミュニケーションが重要
──幸せな職場をつくるに当たり、コミュニケーションの重要性を強調しています。
通り一遍ではない、感情も含めた深いコミュニケーションからすべては始まります。同僚のことを知れば、どう振る舞えば相手が仕事をしやすくなるかわかり、逆に相手も同じようにしてくれます。本書で紹介した、幸せな職場のチャンピオン、伊那食品工業では社員が互いを家族だと思ってコミュニケーションを取り、行動します。会議も書類はほとんど不要、掃除だってサボらない。手を抜かないので仕事は短時間で終わります。
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