「とんでもない難題」を乗り切る人の頭の使い方 スタンフォード大の「思考力」の鍛え方
② 寝ることが生み出せるものから考える
今回の「仕事」は報酬の発生するものに限られますが、人は普通、ぐうぐう寝ているだけの人にお金を払いません。あかの他人が寝るという行為に価値を見いだし、「これはお金を払う価値があるぞ」と思わなければなりません。
そこで、寝ることはいったいどんな価値を生み出せるのかを考えますが、いきなり「寝ることの価値」と言われても難しいかもしれません。まずは価値のあるなしに関係なく、寝ることが生み出せるものを思いつくだけ挙げてみます。
「当たり前」を排除しない
「生み出せるもの」のイメージが湧きづらいようなら、準備段階として、「寝るという行為についてわかっていることは何?」と考えてみてください。「◯◯についてわかっていることは何か」という質問は、問題解決の必須質問です。問題をきちんと理解しているかどうかを確認できます。
わかっていることを挙げたら、その内容を「生み出せるもの」に格上げしてやります。例えば、「ある程度のスペースが必要」が寝ることについてわかっていることであれば、「場所をふさげる」ことを「生み出せるもの」とできるかもしれません。
大事なのは、「当たり前」「くだらない」と思えるようなこと(例えば、「ある程度のスペースが必要」「布団の中が温かくなる」)を排除しない、ということです。
スタンフォード大の授業の話を思い出してくださいね。常識的に「よさそう」に思えるものよりも、「悪そう」「くだらなさそう」に思えるもののほうが、とてつもない可能性を秘めているのです。
「寝具の寝心地を審査する、寝具開発員」「寝押し屋(電力を一切使わず衣服にアイロン効果をもたらす)」「添い寝業」など
そんなの現実的じゃないじゃないかという方もいるかもしれませんが、梱包に使うときのプチプチを延々とプチプチできるようにした「むげんプチプチ」というおもちゃがヒットしたり、「消しゴムはカドが丸くなると愛着が失せる」という発想から「カド」を増やした「カドケシ」が生まれるなど、「くだらない」「当たり前」と一蹴されそうなアイデアをうまく商品化した製品もあるわけです。
ぜひこれらを参考に、思考力を磨いてみてください。
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