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不登校からトップブロガーになった30歳の稼業 「やしろあずき」がウェブ漫画に見出した鉱脈

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  • 村田 らむ ライター、漫画家、カメラマン、イラストレーター
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やしろあずきさんはツイッターにて41万人以上のフォロワーがいる。これはすごい数だが、実はやしろさんの母親のアカウントにも8万人以上のフォロワーがいる。60歳以上の人のアカウントに、それほど多くのフォロワーが集うのはとても珍しい。

キンドルアンリミテッドで楽しめる漫画『やしろあず記』(筆者撮影)

やしろさんの漫画に登場する、「ババァ」の豪放磊落なキャラクターが受けているのだ。

お母さんは、やしろさんと一緒にイベントに出たり、同人誌を販売。また一緒にゲーム実況(ゲームしている様子を配信)をしたりしている。

お母さんもネットなどで稼げるようになったので、今まで働いていた仕事を辞めて生活しているという。

やしろさんは1人っ子で父親が早くに逝去しているため、家族で遊んでいる人たちがうらやましかったという。母親に

「なんで、俺は1人なんだよ」

と食ってかかったこともあった。

「今になって母親といろいろなことができるのは、本当にうれしいです。中学のときは母親に本当に迷惑をかけっぱなしでしたから。

最近、母親が『占いを始めたい』と言っています。僕としては応援したいと思ってます。お金も出したいし、プロデュースもして、大々的に『ババァの占い屋さん』としてお店を開きたいですね。

占いって人生相談的な意味合いが強いじゃないですか。ババァと話したい人がたくさん来てくれるんじゃないでしょうか?

僕はつねに家族を大事にしたいと思っています。それで周りの人たちみんなで楽しみながら『やしろあずき』というコンテンツを作り上げていければいいな、と思っています」

漫画家として新しく時代を築いた開拓者

やしろあずきさんは新しい世代の漫画家の代表格だろう。

SNSやウェブサービスを駆使して、自分自身や自分の作品をより広め、マネタイズしている。

ただ、時代は待ったなしで進化していく。今の最先端もいつかは古くなる。やしろさんはどのように対策しているのだろうか?

「今、栄えているSNSもいつなくなるかわからないですよね。自分がどこに向かっているのかをつねに考えています。僕は『考えるのをやめたら終わり』の世界に生きています。だから、いつも考えていたいです。日進月歩する新しい技術もちゃんと自分の手に入れたいです。

それでもいつかはついていけなくなるかもしれないんですが、でも自分に理解できないからって批判や文句は言いたくないですね。いつまでも子どもの心を持って生きていたいと思います」

新しい時代の開拓者というと、クールでトゲトゲしたイメージを持ってしまうこともあるが、実際お会いしたやしろさんはとても温かく、優しい人だった。彼が多くの人に愛されている理由はすぐにわかった。

これからも、やしろさんにはさまざまなメディアで漫画を発信して、僕たちを楽しませてほしいと思った。

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