ツアーは大きく3つのパートを回る。
コマーシャルゾーン(商業地区)、レジデンスゾーン(居住地区)、
そして、マーケットゾーン(市場地区)である。
ダラビ住人の宗教構成は、50%がヒンドゥー、40%がムスリム、残り
10%が他宗教で、現在は争いごともなく平和に共存している。
ぼくらはまず、商業地区へ入っていった。
リサイクル業の現場
商業地区の主な仕事は、リサイクル業とレザーメイキング(革製品)だ。
全体の60~70%を占めるリサイクル業の現場を見学する。
工場というものはなく、小さな建物の中でおのおのが作業をする。
建物と建物の間は2メートルあるかないかくらいで、臭いもキツく、
もちろん補整などされていない。
そこら中にゴミが捨てられ、少し湿っている。
プラスチック、アルミ、ベジ用のオイル缶、銅、インク缶などがあり、
まずは仕分け作業から始まる。
仕分けられた後、プラスチックは高熱で溶かされ、棒状にして、
細かく刻み、パレットと呼ばれる小さな粒にして、乾燥させる。
再利用先は、飲料ペットボトルや食品トレイ以外のすべてのもの。
パレットは、1キロ当たり80~100インドルピー(130~170円)で
売買される。
ちなみに、そもそもリサイクル物を拾ってくる人をRag pickerと呼び、
拾得物は1キロ当たり20~25ルピーで売買される。
ほぼすべてがもともとゴミなのだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら