独特の切り口で、あたらしい時代のクリエーティブを目指す彼は、会社の人材交流プロジェクトによって、突然、電通インド支社で3カ月働くことに。現地から、人、仕事、遊び事情を、ライブ感たっぷりでお届けするインド滞在記。
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超高所得者と超低所得者の住居が入り混じるムンバイ
デリーの少し南にあるグルガオンという新興都市から移動して、
2014年はインド南部にあるムンバイという街にやってきた。
ここは1年を通して暖かく、冬でもデリーのような寒さにはならない。
目の前にはアラビア海が広がり、海風も吹くため視界は良好だ。
映画産業が盛んで、以前の名前ボンベイからボリウッドとも呼ばれる。
映画『スラムドッグ$ミリオネア』の舞台になったスラム街も実在するが、
総工費870億円の世界長者番付に入る実業家の家もあり、
超高所得者と超低所得者の住居が隣り合わせに入り交じる街並みである。
そのせいだろうか、個人的にはデリーよりも都会的な印象を受けた。
この街には2012年のM&Aにより電通のグループ会社となった
Taprootという30人ほどの広告クリエーティブの会社がある。
彼らは、インド国内で非常に高い評価を得ているのはもちろん、
カンヌ広告祭やニューヨークOne Showといった国際広告賞、
アジア最大の広告祭と言われているアドフェストでは、
昨年、エージェンシーオブザイヤーに輝いた精鋭部隊だ。
ムンバイに来た理由は、このTaprootで1カ月働く機会をもらったからだ。
さっそくデスクを与えられ、新しい作品の試写や撮影同行などが始まった。
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