独特の切り口で、あたらしい時代のクリエーティブを目指す彼は、会社の人材交流プロジェクトによって、突然、電通インド支社で3カ月働くことに。現地から、人、仕事、遊び事情を、ライブ感たっぷりでお届けするインド滞在記。
( ブログ「まいにちインド」は、こちら )
年末年始をインドで過ごし、初日の出をガンジス川のボートから見た。
もう日本を離れて40日以上が経った。
ちなみに12月25日は、ヒンドゥー教の神であるクリシュナの生誕の地と言われるマトゥラーという街へ行った。寺院でクリシュナの歌をいっしょに歌い、どっぷりヒンドゥー教に浸かった。クリスマスではなく、クリシュナスだ。
インド人がサムスンの家電を買う3つの理由
お正月といえば、ボクも大好きなセール。
特に家電なんかを、この時期に買いに行く人も多いのでは。
そんなことをふと思い、インド人に、家にある冷蔵庫、電子レンジ、
エアコンなどのメーカーを聞いてみたところ、
どの家庭にも必ず入っている企業名があった。サムスンだ。
ほぼすべての家電がサムスンという人もいるくらい。
それには大きく3つの理由があげられた。
まず1つめは、価格だ。
「日本製は『いいもの』という認識はあるけど、値段が高いんだ。私たち一般のインド人が求めるのは、そこまで高くない、そこそこの品質」
と言う。とはいっても、サムスンの品質は決して悪くない。
確かに家電屋さんに行くと、サムスンの価格は他メーカーに比べると安い。
倍近い価格差のものもあった。
そして2つめは、シンプルだ。
サムスン製品は価格が低いぶん、日本製に比べると機能が少ないという。
しかし、実はこれがいいらしい。
どうしてか聞くと、こんな話をしてくれた。
「友達の家で開かれた食事会に行ったとき、電子レンジを使おうとキッチンに行ったんだ。でも、どこをどうしたらいいのかわからなくて。それは日本製だったよ。多機能すぎて、難しいんだ。でも、別の日、他の家で食事会があって、また電子レンジを使う機会があって。そのときはすぐに使い方がわかったよ。他人の家の家電って、すぐに使えるものじゃないと思ってたけど、その経験があってからサムスンは簡単っていうイメージが残ってる」
インドでは、ベジタリアンの割合が多い。レストランに行っても、ベジ、ノンベジでメニューが分かれている。さらに当たり前だがインド人はインド料理をよく食べる。なので、よく使う機能は非常に狭く限られているのだ。だから彼らの多くは、温度調節や時間の設定というより、インド料理がボタン1つで出来ます。だいたい大雑把にだけどね!というほうを好むのかもしれない。そもそも電子レンジの文化は2000年前後から始まったというので、電子レンジで料理を美味しくつくる!という感覚が今の時点では薄いということもあるかもしれない。
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