なぜ、インド人はサムスンを買うのか? ジャパンクオリティという病。

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「品質」「コンパクト」にこだわる必要がない

3つめの理由は、アフターサービスがいいイメージがある、と言う。

壊れない製品じゃなくても、すぐ直しに来てくれればいい、というのだ。

サムスンのアフターサービスはみんな利用したことがあるようだった。

そして、口を揃えて言うのが、彼らは来るのが早いということ。

さらにインドでは、お手伝いさんがいることが珍しくないので、

仕事で外出していても修理に対応できる。

過去にそういう経験を持っている人が多いため、

品質の高さにはそこまでこだわらないのが現状のようだ。

 

インドのキッチンは広い。

コンパクトなものが必ずしも好まれるということはない。

いつも冷蔵庫に入ってるものは、野菜ではなくヨーグルトだったりする。

彼らは主食としてヨーグルトを食べるからだ。

なんでも出来る機械にすることや、求められていない機能を伸ばすことは、かえって複雑な印象を与えてしまうことも。

家電に限らず、日本製品、サービスの広告に高い確率で見られる「ジャパンクオリティ」という言葉。黄門様の印籠のような感覚は、もう昔の話。かもしれない。

 

家電の話を一通り聞いて、もう1つわかったことがあった。

そんなにホームパーティしてるなら、ぼくを呼んでくれよ、と。

みんなのこと盛り上げますよ、ジャパンクオリティで。

電通インドの年末はっちゃけアウトドアパーティ!
三浦 北斗 コピーライター CMプランナー

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みうら ほくと / Hokuto Miura

1982年、愛知生まれ、福岡育ち。2006年、慶応義塾大学SFCを卒業後、電通に入社。広告制作をはじめ、バンダイ就活応援ソングなど作詞作曲も多数手がける。海外の現地クライアントの広告制作も経験する、新世代の若きクリエーター。ニューヨークフェスティバル、読売広告大賞グランプリ、TCC新人賞など、受賞多数。

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