みんな笑顔、みんな幸せ
しばらく歩くと、子どもたちを見かけるようになってきた。
彼ら、彼女らは無邪気に笑顔でハロー!と言ってくる。
そういえば、商業地区の男たちも、ここの子どもたちも、みんな笑顔。
ガイドが教えてくれた。
ここは強い絆でつながったコミュニティ。
みんなここで幸せを感じているし、平和に過ごしている。
本当に知ってもらいたかったのは、ぼくらの生活じゃなくて、
ぼくらがどういう気持ちで生活しているかってこと。
多くの人たちは、自ら進んでここで暮らして、人生を生きている。
さぁ、次は居住地区を見に行こう。
そう言うと、ガイドはさらにスラムの奥へぼくを連れていった。
ぼくは、しばらく考えていた。
でも、みんなの笑顔が胸に刺さるのは、なぜだろう、と。
それはきっと、ぼくの心の中に偏見というものが少なからず
存在しているからなのかもしれない。
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