スバル車がアメリカで売れ続ける「2つの要因」

現地で試乗したSUV「アセント」の乗り味は?

アメリカのスバル販売店。現在のスバルの業績を支える大きな存在だ(筆者撮影)

昨年、北米市場への参入50周年を迎えたスバル。現在のスバル好調の理由は、北米での成長抜きには語れない。特に2008年以降の新車販売台数の伸びは著しく、2019年3月期の現地での販売台数は71.7万台を記録。実に世界販売の7割を北米が占める状況だ。

スバルが北米に軸足を置いているのは自他ともに認める部分だが、それにしてもこの快進撃の要因は何なのか?現地で“生の声”を聞いてきた。

「安全性」と「信頼性」

まず、クルマを売る販売現場を訪れた。今回訪れたのはニューヨーク・マンハッタンからクルマで約1時間半の位置にあるペンシルベニア州アレンタウンにあるディーラー「ショッカ・スバル(Ciocca Subaru)」である。対応してくれたのはショッカ・スバルを含め14ブランドの自動車ディーラーの経営を行っているショッカ・ディーラーシップのCEO、Gregg R. Cioccaさんだ。

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まず、北米のユーザーはスバルの何をどのように評価しているのだろうか?

「それは『安全性』と『信頼性』です。安全性に関してはIIHS(アメリカ道路安全保険協会)が実施する安全性評価で、7車種が最高評価の『トップセイフティピック+』を獲得している事が大きいです。実際に『交通事故にあったが、クルマが守ってくれたので大きなケガをせずに済んだ。次もスバルを選ぶ』と言う人も多いです。信頼性に関しては『AWD』による走行性能の高さが評価されています。動画サイトでスタックしたトラックを助けるスバル車の映像がありますが、私のお客さんの中にも同じ経験をした人がいますよ」(Cioccaさん)

ただ、この2つの強みは2008年以前からスバルが重要視している項目である……。「そういう意味で言えば、北米市場が求めるクルマをいいタイミングで発売してくれた事が販売の追い風になっています」(同)

振り返ると、2009年に5代目レガシィ、2011年に4代目インプレッサ、2012年に4代目フォレスターが登場している。その後、インプレッサは2016年、フォレスターは2018年に最新モデルへと世代交代。2018年には「家族構成の変化に柔軟に対応できるモデル」として3列シートSUVのアセント(アメリカ専用モデル)を発売した。

ディーラーからも「待望のモデル」「これなら売れる」と太鼓判が押され、早くもアメリカのスバルSUVシリーズの新たな柱となっている。今年2月のシカゴショーでは7代目となる新型レガシィ、4月のニューヨークショーでは新型アウトバックが登場するなど、鉄壁の包囲網を敷いている。

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