マイナス表現を使わないことが人間関係の要 他人の悪口を絶対に言わない人こそ、他人の良い面を引き出せる

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自身の良い面を引き出してくれる人間関係とは

私は最近、中学を出て椅子職人一筋に50年、という人と一期一会の出会いがありましたが、とても印象深い言葉をその人から聞きました。50年ぶりに中学校の同窓会に出席されたのだそうです。

「(その同窓会は)50年間、自分でも気づかなかった心のある部分が開いて、とても穏やかで楽しい気持ち、もっと言えば駆け引きのない善良な人間になれた時間だった。人は出会う人によって良い面が出たり、悪い面が出たりするものだと、その時はっきり自覚した。これからは良い面が出せる相手とたくさん付き合っていきたいし、自分もそれを引き出せる存在になりたいと思った」というのです。

サラリーマンの藤田さんはどうでしょう。彼のようにその路線が徹底すると、周囲もそれに合わさざるを得ず、彼の前ではマイナス的な表現は皆無で、それでいて意味ある話題にこと欠きません。たしかに藤田さんの前では私自身の悪い性格は、出る幕がありませんでした。

マイナス表現を使わないことが、良い人間関係の要

今回の学生さんは多様な家庭教育を受けられたあと、知的好奇心を持ってたくさん旅をされ、見聞を広められました。そのことでとても柔軟で多角的なものの考え方を身につけられ、マイナス経験もプラスに変える強さを養われたようです。前出の藤田さんのように類が類を呼んで、彼と接する人は自ずと、「マイナス表現を使わない人」で固められていくのが目に浮かぶようです。

若い頃から多様な経験を積んだ人の成功体験情報は、日常的に入ってくる時代になりました。しかし「本人のいない所では、その人の悪口は絶対言わないこと」に言及しておられる人は多くありません。

一見易しいようですがとても難しく、勇気の要ることで、しかもとても重要なことです。彼より3倍生きた私ですが脱帽しました。これを機に、私も何度目かの挑戦をする決意です。

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ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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