「座席鉄」厳選!ポイント別「いい席」のススメ コンセントから乗り心地まで

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ほかには、タバコが苦手な人は対策が必要である。東海道・山陽新幹線N700系では3号車(博多寄り)、7号車(東京寄り)、15号車(博多寄り)と、グリーン車である10号車(東京寄り)に喫煙ルームがある。喫煙ルームは隔離されたスペースではあるが、匂いに敏感な人は上記の車両は避けた方がいい。

「旅を楽しむため」の「よい座席選び」

旅を楽しむためには、居心地・乗り心地の良さが大切である。ご存じの方もいるかとは思うが、列車の乗り心地は車両内の場所によって明らかに違う。車端部が最も騒音と振動が大きく、車両の中央部分は一番揺れが少ない場所なのだ。

近年では多くの列車で「列車名 座席表」とインターネット検索すると、どのような座席配置になっているのか表示されるようになった。同じ料金なら、乗り心地が良いに越したことはない。ならば、座席配置を見ながら、なるべく車両の中央部にある座席番号を指定して予約したい。特に乗り物に酔いやすい人を連れ歩く場合は、揺れにくい場所である車両中央部を意識したほうがよいだろう。

なお、「車両中央部の乗り心地がいい」のは、通勤電車やバスでも同じである。ラッシュ時で少しでも揺れないことを意識したり、夜行バスに長距離乗車したりする場合は、乗車位置を注意したほうがよりよいだろう。

そして、乗り心地と同じくらい旅を楽しむうえで大切なのが、「眺望性」である。

わかりやすい眺望性は「前面展望」である。小田急ロマンスカーや、名古屋鉄道パノラマスーパーのように展望席が設置されているなら、選んで座席を予約したい。

あまり視界が開けない展望席最前列の窓際(撮影:安藤昌季)

基本的には最前列の座席が最も見晴らしがいいのだが、この場合でも、窓際はあまりいい席ではない。窓を支える柱が視界に入るので、窓側の視界はあまり開けていないのである。通路側最前列なら、左右に広がる視界全体が景色となるので、もっとも展望が楽しめる。窓側最前列を予約するより、2列目の通路側座席を予約した方が、展望を重視するならいい席なのである。

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