「座席鉄」厳選!ポイント別「いい席」のススメ コンセントから乗り心地まで
また、前述した「乗りたい列車 座席表」での検索時に、ホームページ(HP)によっては「車両の窓の位置」がイラストで描かれていることがある。観光列車でも改造によって誕生した列車は、窓と座席の位置が合わないことがあるので、せっかくの旅行なのに景色を楽しめないこともある。これも、窓に合った座席番号をメモするなどして、できればよい座席を予約したいものだ。
なお、座席1列に1つ窓がある列車であれば、どの座席でも眺望性は大差ない。しかし、特急列車で多くみられる「座席2列に横長の窓があるタイプ」の列車であれば、「横長窓に対して、後列に位置する座席」のほうが、断然眺望性に優れる。
座席を向かい合わせにする場合でも、横長の窓がどの列の座席にかかっているのかを注意することで、窓柱が向かい合わせ座席のど真ん中に位置することを避けられる。上記の「車両中央部がもっとも揺れない」と組み合わせて、「車両中央で、かつ横長の窓の後列になる、窓側の座席」が、鉄道の旅を楽しむ上では最善の座席だろう。
「気が付きにくい」座席設備
鉄道車両の座席は細かなギミックの宝庫である。例えばJR東日本の特急・新幹線車両の一部には「座面スライド機構」がある。これは、座席の座面部分を前にスライドさせることで、座席をリクライニングさせた際に無理のない着座姿勢になる機構だ。
肘掛けにリクライニング以外のボタンが付いていれば、座面スライドである可能性が高い。かなり座り心地を改善させる機能なのだが、存在に気づかないのか乗車時に見る限りでは使われていないことが多い。だから、最新のE5系、E6系、E7系新幹線では廃止されてしまったのは残念である。
逆に、こうした最新型新幹線・特急車両の多くで「枕」が装備されている。この枕は「上下の位置調整が可能」なので、自分の体に合わせて位置調整をしたほうがより快適だ。
また、多くの座席には「ドリンクホルダー」が付いている。たまに「肘掛けにドリンクホルダーが装備されている」といった変わった装備位置の車両もあるので、まず位置を確認するといいだろう。