日経平均は小反落、再び「様子見姿勢」に 米国の対メキシコ関税問題などで売買手控え

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 6月6日、東京株式市場で日経平均は小反落となった。指数寄与度の高いファーストリテイリングやソフトバンクグループなどが買われ、プラス圏で推移する時間が長かったが、前日大幅高の反動もあり大引けにかけて利益確定売りに押された。写真は東京証券取引所で昨年10月撮影(2019年 ロイター/Issei Kato)

[東京 6日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小反落となった。指数寄与度の高いファーストリテイリング<9983.T>やソフトバンクグループ<9984.T>などが買われ、プラス圏で推移する時間が長かったが、前日大幅高の反動もあり大引けにかけて利益確定売りに押された。米国とメキシコによる移民・制裁関税を巡る協議や、週末の米雇用統計などを見極めたいとして様子見姿勢の投資家が多く売買は低調。日経平均は終日狭いレンジで推移した。

TOPIXは0.34%安で取引を終了。東証1部の売買代金は1兆8427億円と薄商いだった。東証33業種では、空運、情報・通信、ゴム製品などが値上がり率上位にランクイン。半面、鉱業、石油・石炭製品、鉄鋼などが軟調だった。ファーストリテとソフトバンクグループの2銘柄で日経平均を約98円押し上げた。

市場では「4―6月期企業業績が厳しい内容となる可能性があり、強気になりにくい。業績の先行きが読めない中ではポジションの入れ替えも難しく、逆張り的な売買が中心にならざるを得ない」(東海東京証券・機関投資家営業部部長の静間康禎氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、楽天<4755.T>が反発。5日、楽天グループの楽天ペイメント(東京都世田谷区)と東日本旅客鉄道(JR東日本)<9020.T>がキャッシュレス化で連携すると発表したことが材料視された。半面、日産自動車<7201.T>が反落した。欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)<FCHA.MI>は5日、仏ルノー<RENA.PA>に対する統合提案を取り下げると発表。市場では両社の経営統合が日産にとってプラス材料と受け止められていたため、失望売りに押された。

東証1部の騰落数は、値上がり649銘柄に対し、値下がりが1400銘柄、変わらずが92銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      20774.04 -2.06

寄り付き    20745.84

安値/高値   20745.84─20842.28

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1524.91 -5.17

寄り付き     1526.54

安値/高値    1524.66─1532.19

 

東証出来高(万株) 106841

東証売買代金(億円) 18427.93

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