相手との距離をスッと縮める人の"絶妙な言動" ノートPCを真正面に置かないほうがいい理由

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そんななかで「より近く」相手に近づくための道具がノートなのです。自分の身体とつながったモノ、例えば手に持ったノートを相手へ近づければ、より近くに接近したことになります。相手のパーソナルスペースへ入っていくことで、相手との心理的・身体的距離を縮めることができるのです。

とくに相手が異性の場合は、実際に距離を縮めづらいことが多いものです。ノートなどの物であれば、違和感なくパーソナルスペースに入れます。

信頼感を高め、よい印象を与える行動

なお、パーソナルスペースは、年齢や性別など人それぞれ違います。また同じ人でも環境によって変化していくものです。相手との距離を縮めたいなら、意識して相手の反応を見ておくとよいでしょう。

相手のパーソナルスペースに入りすぎているときは、必ず反応があります。ピクッとする、腕を組む、引いた姿勢になるなどです。何も反応がないのであれば、「もっと近づいていい」というサインです。

会う前から期待感を高める人が、アポイントのメールに添えること

相手との距離感を縮めたい場合には、姿勢を見せることも重要です。

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例えば仕事の面会であれば、事前に目を通したほうがよい資料などを確認すると、相手にあなたの真摯な姿勢や熱意が伝わります。

また、単に「当日はよろしくお願いいたします」と伝えるだけでなく、「目を通しておいたほうがよい資料があれば教えてください」「何か準備すべきことがあれば、ご連絡ください」など。これだけで、会う前から「しっかりした人だな」という印象にもなるでしょう。

事前に「ポジティブな引っかかり」をつくれば、相手にもあなたとの約束を大事なものとして受け止めてもらえるでしょう。

なお、忙しい営業担当者の方は、外からのメールを打つことがあればぜひ、

「移動中のため取り急ぎ失礼します」
「移動中のため取り急ぎお返事まで」

といった一言を添えましょう。

このようなちょっとしたことで、相手に丁寧な印象をもってもらうことができ、信頼感も高まります。ぜひ試してみてください。

矢野 香 国立大学法人長崎大学准教授・スピーチコンサルタント

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やの かおり / Kaori Yano

専門は、心理学、スピーチ・コミュニケーション論。NHKでのキャスター歴17年。おもにニュース報道番組を担当し、番組視聴率20%超えを記録。NHK在局中から心理学の見地からスピーチ研究に取り組み博士号取得。政治家の選挙演説対策、大手企業の株主総会対策、役員候補者研修などエグゼクティブからビジネスパーソン、学生まで幅広い層に指導を続けている。話し方・表情・動作のトータルな指導に定評があり、過去の受講者にはプロの話し手も多数。

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