相手との距離をスッと縮める人の"絶妙な言動" ノートPCを真正面に置かないほうがいい理由

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ノートパソコンは、斜めに使え

マナーの面から「手はひざの上に置くべき」と考えている方もいるかもしれません。しかし、相手に不信感を持たれないためには、「手は机の上」です。

「ひざの上」もしくは「机の下」など、相手から見えない場所に手があると、相手はあなたがそこで何をしているのかわかりません。大げさに言うと、銃社会であれば、武器を隠している可能性もあるわけです。

正解は、「手は机の上」に置くこと。それだけで「自分は隠し事をしていない」「積極的な姿勢」を暗に伝えることができます。それだけ早く相手と関係を深めることができるでしょう。

信頼感を抱かせるモノの使い方

相手との距離を縮めたいときにやってはいけないのは、自分と相手の間にモノを置くことです。

注意が必要なのは、ノートパソコン。今IT系の会社などでは当たり前にある場面かもしれませんが、ノートパソコンを相手と自分の間に置いて話を進めるケースです。この場合、相手と自分との間をノートパソコンで遮断してしまっています。これでは、相手との距離が縮まりにくくなります。

さらに、ノートパソコンの画面は相手から見えませんから不信感を抱かれてしまいやすいのです。思い当たることはないでしょうか。

ノートパソコンを使ってはいけないということではもちろんありません。そんなときは正面ではなく自分の少し斜め前に置いて、相手との間に何もない空間を確保します。相手からも画面が見えるような形で、パソコンを操作するとよいでしょう。

ノートは広げてとると、相手との関係が縮まる

信頼感をさらに高めたいなら、ノートを机の上に広げてメモをとりましょう。相手に見えるようにしてノートをとるのには、2つの利点があります。

① 何を書いているのかが見えると、相手が安心する
② パーソナルスペース(人の心理的なテリトリー)を広げる

ここでは②についてお伝えします。心理学では「パーソナルスペース」とは、「他人に近づかれると不快に感じる空間のこと」を指します。そして、パーソナルスペースは、あなたがモノを持ったときには、持っているモノの先がパーソナルスペースの境界地点となります。

心理学にはより近く、より多く繰り返し会った人に好感を持つという「単純接触効果」という法則があります。

「より近く」とはいえ、ビジネスではそれほど近くで話すことはないでしょう。机を挟んで向かい合う形が多いでしょう。

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