東大に「推薦で合格した人」は説明力が凄すぎた 話を「わかりやすく」するための3テクニック

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まず僕が気になったのは「いったい、東大の教授はどんな質問をするのか?」ということでした。東大の推薦入学生は、教授と直接面接をして審査されるわけですが、いったい教授はそこで受験生に何を質問しているのか、非常に興味があったのです。

この調査の結果わかったのは、東大教授はすごく意外な質問を、初っ端でしているということでした。

普通、面接のはじめというのは「自己紹介をしてください」とか「自己PRをお願いします」とかそういうことを聞くものだと思うのですが、ある東大生は教授からこんなことを聞かれたと言います。

「志望理由書を読ませてもらったのですが、あなたの口からもう一度、手短にこの内容を話してもらえますか?」

東大の推薦生はみんな、志望理由書を書いたうえで面接に臨んでいます。その内容や分量は学部によってさまざまですが、その学生は7000字程度の文章を提出していたそうです。

面接の初っ端で、7000字の志望理由を、手短に説明する……。一度自分で書いている内容ではありますが、これはひどく難しいことです。それでも東大の教授がこのような質問をしているのは、受験生の「要約力」を見ているからだと考えられます。

東大「推薦合格」のキモ1:要約力

これはプレゼンに限らず、作文でもメールでもSNSでもどんなものにでも当てはまると思うのですが、「短く伝える」というのがいちばん難しいです。

やっていただければわかるのですが、長い文章を書いたり、長時間かけて説明したりするのは、実は意外とラクです。情報を取捨選択しなくていいわけですから、「本当に伝えたいこと」が何なのかを考えたりする必要がないわけです。

しかし、短くまとめて伝えるということは、「自分が本当に伝えたいこと」を考え抜き、大切なものだけを選んで語る必要があります。「長く話せ」と言われるより「短くまとめろ」と言われるほうが、難易度が倍以上高いのです。

逆にいえば、「短く語れる」ということは「伝えたいこと」がはっきりしているということにほかなりません。以前の記事(東大生が教える「文章が苦手」が一瞬で治るコツ)でもご紹介しましたが、文章やプレゼンというのは所詮「結論の言い換え」でしかありません。何かひとつ、言いたいことがあって、それを言い換えて文章にしているにすぎないのです。

短く語れるのは、伝えたいことがブレておらず、明確になっていることの証明なのです。

東大の教授は、はじめにこの「短くまとめる要約の能力」を問うたわけです。実は東大は一般入試でもこの「要約力」を非常に重視しており、英語の長文や国語の文章を100字でまとめさせたり、日本史の資料を150字でまとめさせたりと、「長い文章をまとめなさい」という問題を出題し続けています

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