東大に「推薦で合格した人」は説明力が凄すぎた

話を「わかりやすく」するための3テクニック

そして、その「筋」または「軸」というのはおそらく、先ほどお話しした「要約」になるのだと思います。「要するにこういうことがやりたい」「私はこういう人間だ」というものが明確になっているからこそ、「だから私はこういう活動をしていて、将来的にはこんなことがやりたい」ということが相手にわかりやすく伝えられるのです。

東大「推薦合格」のキモ2:「物事と物事をつなげる力」の身に付け方

なのでオススメなのは、意識して接続詞を多用してみることです。

「だから」「なので」「そこで」「というわけで」といった、話のつながりがわかりやすくなる言葉を意識的に使うことで、前後の文脈がよりくっきり相手に見えやすくなるというわけです。

東大「推薦合格」のキモ3:未来を語る力

今度は、推薦入学生が教授に語った内容を見てみましょう。

推薦入学生は、教授に対して「裁判官になって、世の中のこういう問題を解決してみたい」とか「高校時代にこういう活動をしてきて、やはり教育は重要だと感じたので、将来は教育に携わる仕事に就きたい」とか、多種多様でみんな全然違う内容を語っていたのですが、1つだけ「これだけは共通している」というものがありました。

それは、「未来志向」です。推薦生はみんな、過去の自分がどういうことをしてきたかという今までの実績よりも、「将来どういうことをしたいのか?」「未来ではどういう世の中が理想で、そのためには何が必要なのか?」といった「未来」に力点を置いて話していたのです。

「それが本当に現実的に可能なのか?」ということはいったん置いておいて、長期的で広い視野に立ったときに、いったいどんなことを理想としているのか、大言壮語に聞こえる内容であっても、そういうことを語れる人が合格していました。

僕が思うにこれは、先ほどご紹介した「つなげる」の延長線上にあるのだと思います。

自分の今までやってきたことが、長期的にはどのようにつながっていくのか? どんな理想を持って、今の活動をしているのか? 

「未来」なんて言ってしまえば予測不可能なものではあるのですが、しかしそれでも予測しようと試みて、理想の状態を語る……。

たしかに、いったい何を理想としているのかがわかったほうが、人の話はわかりやすいですよね。

未来の設計図は、話をするうえでの前提条件になるものです。どんなにきれいなプレゼンでも、華々しい経歴があったとしても、「未来」が一切見えないものはまったく伝わりません。

「こういう目的で話します」「こういう理想があるから、こういうことをしています」というほうが相手に理解してもらいやすく、また相手を納得させやすいのです。

東大「推薦合格」のキモ3:「未来を語る力」の身に付け方

なのでオススメは、あらかじめ「未来」の理想を決めておくことです。

プレゼンする内容がすべてうまくいったときにはどういう状態になるのか? 何を理想としているのか? 

プレゼンする内容を決める前に、まずそこを決めてしまいましょう。

・要約することを意識し、1分間でまとめる訓練をしておく
・つながりを意識できるように、接続詞を多く使う
・未来を見据え、理想の状態をあらかじめ決めておく

この3つが、東大推薦入学生への取材でわかった「わかりやすい説明」のためのスキルとその身に付け方です。ぜひ試してみてはいかがでしょうか?

キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • スージー鈴木の「月間エンタメ大賞」
  • 今見るべきネット配信番組
  • 「お金で損しない」森永康平のマネーリテラシー講座
トレンドライブラリーAD
人気の動画
採用担当者が嘆く「印象の悪い就活生」の共通点
採用担当者が嘆く「印象の悪い就活生」の共通点
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
度数1%未満の「微アルコール」が広がる理由
度数1%未満の「微アルコール」が広がる理由
アメリカの若者の心つかむ中国アパレル「SHIEN」の正体
アメリカの若者の心つかむ中国アパレル「SHIEN」の正体
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
私大トップ校の次の戦略<br>早慶上理・MARCH・関関同立

受験生確保や偏差値で高い水準を誇る関東・関西のトップ私大13校。少子化や世界との競争といった課題に立ち向かうための「次の一手」とは。大きく揺れる受験動向や、偏差値や志願倍率と比べて就職のパフォーマンスが高い大学・学部なども検証します。

東洋経済education×ICT