さすが帝国ホテル活動
――そうした気配りができる優秀な社員を、社内表彰していらっしゃるそうですね。
もう13年目くらいになりますが、「さすが帝国ホテル推進活動」で啓蒙しています。20人以上いるウチの部長が全員集まって、月に1回「さすが帝国ホテル個人表彰」を選定しています。
各部からの推薦もありますが、ほとんどがお客様からの名指しで「この人はよかった」というレターがあって。その部署のレターの背景を全部調べた推薦状があって、討議しながら月に4~5人くらい表彰しています。
年間で50~60人になるので、年度で区切って夏場に「東京総支配人賞」「大阪総支配人賞」「年間大賞」とトップを表彰しています。団体賞もあります。
よいことを全員で共有して投票するので、モチベーションが上がります。調理部とか、部の人数が多いところが有利な面もあるかもしれないけれど、見ていますとけっこういろいろな部署から「よかった、よかった」と票が入っています。
反対に悪いことも、悪いことこそ全員で共有して「こういうコメントがあったから、そうならないためにはどうしたらよいか」をみなで考えています。「帝国ホテルともあろうものが」という逆の評価も、ちゃんと消していかないとダメですから。
――従業員の方は現在、何人ぐらいいらっしゃるんですか。
契約社員やパートタイマーの方も入れて、東京でだいたい1800人ですね。大阪が500人で、上高地が100人。グループのハイヤーなど全部入れると、約3000人の陣容です。
東京は900の客室におよそ2人ずつスタッフがいます。理想は1室に3~4人ですが、2人のバランスはこれからも維持していきたいと思っています。
シャワーの水圧にこだわるわけ
――総支配人は、お風呂の快適性にこだわっていらっしゃるそうですね。湯の温度とか、シャワーの勢いとか。
先日、久しぶりにニューヨークのあるホテルに泊まったのですが、時差ボケには温かい湯につかるのがいいのです。で、シャワーを浴びると、頭上の固定のシャワーはバッと降ってきてよかったのですが、手で持つハンドシャワーが弱かった。この違いは何なのだろうと思うのですが。
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