すると、彼女は神妙な面持ちで言った。
「確かに私は今まで、“いいな”と思う人がいても、自分から動こうとしなかったし、選んでもらう努力もしていませんでした。いつも向こうから連絡してくるのを待っていました。もしも今度“すてきだな”と思う人に出会えたら、自分から動いて、選んでもらえる努力をしたいと思います」
そして昨年末に、今真剣交際をしている44歳の男性に出会えた。
先日、彼女からこんなメールが来ていた。
「真剣交際に入って、2人の距離がさらに縮まってきているのを感じています。でも、すごく慎重な人で手もつないでくれない。この間のデートでは、私から手をつないじゃいました。こんなことをしたのは生まれて初めてです(笑)」
さらにつづられていた文章で、彼女の気持ちが恋愛に育ったんだなというのを感じた。
「冷静に考えると、かなり面倒くさい人なんですよ。でも、その面倒くささを上回るよさがあるんです。お見合いでも、ちゃんと人を好きになるんだなって思いました」
婚活に後ろ向きだった気持ちをリセット
この話をすると、ありさは言った。
「私も、いつかはそういう人に出会えるでしょうか? もし、そんな人に出会ったときには、何に気をつけたらいいですか? お相手の気持ちを手に入れる秘訣とかありますか?」
相手に好意を抱いているときに、「好きです」と直接的な言葉は言いづらいし、相手にその気持ちがなければ、返答にも困るだろう。まずは、自分の “好き”が伝わる前向きな言葉を使う会話を心がけてみるといい。
「誘っていただけて、すごくうれしいです」「このお店のお料理は、何を食べてもおいしいですね」「◯◯さんと話をしていると、楽しくて時間を忘れてしまいます」
また、相手に特別感を感じさせる会話をすることも大事だ。
「今まで婚活してきて、こんなに食事をしながら笑ったのは、〇〇さんが初めてです」「◯◯さんといると、変な緊張をせずに自然体の自分でいられて楽しいです」
私の話を聞いていたありさは、言った。
「もう一度、婚活を頑張ってみようと思います。“どうして出会えないんだろう”“どうして人を好きになれないんだろう”と思っていたけれど、私の婚活に望む気持ちが後ろ向きで、やり方も間違っていたのだと思います」
同じ景色を見ても、自分が疲れているとその景色は色あせて見えるが、心身ともに健康でやる気に満ちあふれていると輝いて見える。
気持ちをリセットして、また婚活に向かい、好きになれる人を見つけて結婚してほしいと思う。
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